《犬のトレーニング》飛びつき・吠え・噛みつきに「ダメ!」と言ってはいけない

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ペットの犬が吠え続けたり、ほかの犬と仲良くできなかったり、興奮して暴れ回ったり…

そんな悩みを抱えていないでしょうか?

 

こういった悩みの解決の糸口は『犬の心を育む』ことにあるかもしれません。

『トレーニング』とは一体なんでしょうか?

どのように接すれば飼い主さんの気持ちが伝わるでしょうか。

 

wanでは、ドッグトレーナーの細野栄作先生が愛犬の問題行動と向き合うためのメソッドを紹介しています。

 

飼い主さんの心得

 

トレーニングの基本は『報酬ベース』

 

トレーニングを効率的に進めるためにも、おやつ(報酬)は欠かせません。

なぜなら、ほめられておやつをもらえるほうが、「心のブレーキ」がかかりやすくなるからです。

好ましくない行動を我慢させるよりも、「ほめられた行動をとろう」という意識にさせるほうが簡単なのです。

 

人との生活をする上でのルールを決め、どういう行動を求めているのか、
こういうときはどうふるまうべきなのかといったことを教えてあげてください。

 

大切なのは「社会化」と「自制心」

 

よくある悩みが「興奮」「飛びつき」「吠え」「噛みつき」で、
それぞれ「どう対処したらいいですか?」と言われます。

そもそも考え方が違っていて、これら4つはすべてつながっています。

 

「興奮」→「飛びつき」→「吠え」→「噛みつき」という風に発展していくイメージです。

そして、起きてしまっていることにリアクションを起こすと「〇〇したらかまってくれた」という間違った学習につながります。

 

こうしたお困り行動を根本的に解決するために必要なのが、
「社会化」「インパルス・コントロール(衝動的な行動を抑制する能力)」のふたつです。

 

いずれも生活でちょっとしたことを意識するだけで、成犬になっても育むことができます。

 

飼い主さんの気持ちを伝えるには?

 

 

犬は自分の行動に対して飼い主さんの反応があるかどうかでその是非を判断しています。

たとえば犬がイタズラをしたり吠え続けたりしたとき、飼い主さんは『ダメ!』と止めようとしますが、これは逆効果。

その時点ですでにリアクションしてしまっているんです。

 

反対に「何も反応しない」を徹底すれば、
「今はこれをするときじゃないんだな」
「飼い主さんはこの行動を好ましく思っていないんだな」といった感じで
飼い主さんの「してほしくない」気持ちを伝えることができます。

 


 

本誌ではさまざまなシチュエーションでの飼い主としての心得が紹介されています。

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