《111頭の物語》1日だけ預かるつもりの飼育放棄犬が今や家族の大切な宝物に

  • 更新日

この記事が掲載されている雑誌は、こちらからお読みいただけます。

 

今号でVol.111となるRETRIEVER では、111頭の笑いと涙のものがたりを掲載しています!

レトリーバーそれぞれのエピソードとそれを見守り、絆を育んできた飼い主さん達との
一つ一つのストーリーが心を温かくしてくれます。

 

飼育放棄された明日香を保護し、そのままお迎え

 

 

ずっと前から一緒にいるように見える明日香とアンディ、安田昌司さん・さゆりさん夫妻。

実は明日香と出会った6年前、家族に迎える気はまったくなかったそう。

 

『広島で飼育放棄されそうになっているコがいるから誰か助けてあげて』とSNSに上げられていた明日香の写真が、アンディにそっくりで。でも、当時アンディが2歳とヤンチャ盛りで、うちに迎えることは考えられなかった。そこでしつけの先生に相談したら、『うちで預かるよ』と言ってくださって、私が迎えに行くことにしたんです」

 

前の飼い主のところに引き取りに行くと、明日香は「前からうちのコだったかな」と思うくらい
さゆりさんにベッタリで離れませんでした。

それが日曜日のこと。

 

月曜日は先生が留守のため、一日預かることに。

火曜日に先生のところへ連れて行こうとすると、昌司さんから
「仕事で明日香を見られていないから、もう一日明日香を置いてくれへん?」の一言。

それなら、どうせ金曜日に先生の教室に行くから、それまで預かろうということに。

 

「そしたら、もうそのまま離すことができなくなってしまって…。『このまま引き取ります』と先生に伝えたら『初めからそうなると思ってたけどね』って言われました(笑)」

 

 

以来、4畳半の部屋とベランダだけが世界だった明日香の生活は激変。

その年には飛行機で東京へ、よく年には石垣島へ。

しかし、明日香はトラウマや環境変化へのとまどいを見せることもなく、
驚くほどあっさり今の暮らしに順応しました。

 

もちろん、トラブルがなかったわけではありません。

散歩にも連れて行ってもらっていなかったため、当初は4歳なのに肉球が子犬のようにプニプニで、
散歩に連れて行くと肉球がめくれて血まみれに…。

体重は40kgあり、ダイエットのために手作りごはんも始めたそう。

 

一方、平和主義者のアンディも、明日香をすんなり受け入れます。

「たまたま機会があって『急にこんなお姉ちゃんが現れて、アンディは私のこと恨んでませんかね?』とアニマルコミュニケーターさんに聞いたら『いえ、アンディがうちにおいでよと言ってたんですよ』って」

 

大型犬の多頭飼いは大変なこともありますが、2頭が寄り添っていたり、明日香がアンディを守ろうとしたり、
2頭がいる家族ならではの幸せもたくさん感じています。

 

アンディは体の一部のような、なくてはならない存在。一方、明日香は預かった命だから、絶対に壊してはいけないという気持ち。大事で大事で仕方がないんです」

 


 

本誌では他にも110頭のレトリーバーたちの笑いあり、涙ありのストーリーが掲載されています。

この記事が掲載されている雑誌は、こちらからお読みいただけます。