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小さな生き物への熱い思いを抱いているブルガリア人の写真家、ゲオルギー・ゲオルギエフが、
バルカン山脈で出合ったさまざまな昆虫たちに接近して、細密で美しい世界を写し出しています。
そこには、生き残りを懸けて日々闘う、危険と隣り合わせの生命がありました。
今号のナショナル ジオグラフィック日本版に掲載されている『昆虫たちのリアルな日々』をピックアップします。
小さければ小さいほど
隠れた世界が見えてきて興味深い

ナターシャ・デイリーの取材記事
黄色いクモが1匹、黄色い花の陰に身を隠して獲物を待っている。
クモと花がそっくり同じレモン色をしているのは偶然ではない。
カニグモはカムフラージュが得意なのだ。
周囲の色に溶け込み、獲物に気づかれないよう待ち伏せるのだ。
ゲオルギエフはシャッターを切る。
ゲオルギエフの写真は、地球上で最も小さな生き物たちの豊かな生活を記録している。
アリが土の急斜面を登っている画像も、テントウムシが長い葉先から滴る露を飲んでいる画像もある。
「小さければ小さいほど、隠れた世界が見えてきて興味深いのです」と彼は言う。

いつも新しい発見がある。
交尾中であろうと食事中であろうと、ほとんどの昆虫はカメラを向けられても気にしない。
湿度の高い朝なら、チョウに接近するのも簡単だ。
朝露で羽が重くなっているため、チョウはなかなか飛び去ろうとしないからだ。
「何をどのように食べ、どのように子孫を残し、どのように生き残るのか。
昆虫たちの行動をつぶさに見ることができます」とゲオルギエフは話す。
トンボがハートのような形になって交尾するのも、アリが集団で獲物を数分で買いたいするのも見たことがある。
「彼らの世界は美しさと危険とが隣り合わせなのです……小さな生き物にとって、1日1日が生き残りを懸けた闘いと言えますから」
昆虫は地球の健全さを保つのに欠かせない存在であって、食物連鎖の重要な土台を形成している。
彼らは土壌の養分を維持し、世界中の花や果物の受粉を助け、種を拡散させる。
だが彼らの生命は、気候変動や殺虫剤の使用、生息域の喪失に脅かされ、個体数が急激に減少している。
生態学舎としても経験豊富なゲオルギエフは、彼の小さな被写体たちに迫っている危機を非常に強く感じている。
しかし、生息域で力強く生きている昆虫の美しさを撮影することは
「私に夢と心穏やかな安らぎを与えてくれます」と写真家は話す。
本誌では、ゲオルギエフの他の写真もご覧いただけます。
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