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“死んだふり”って、人間以外にもいろいろな生き物に見られる行動ということを知っていますか?
一体どんな生き物が何のために死んだふりをするのでしょうか。
そこで今号の子供の科学では、生き物の死んだふりに詳しい昆虫学者の宮竹貴久先生が解説しています。
死んだふりは生存戦略の1つ
生き物が死んだふりをするのは、敵から逃れて生き残るためと古来より考えられてきました。
さかのぼれば『進化論』で有名なダーウィンは動物の、
『昆虫記』を記したファーブルは虫の死にまねに関する記述を残しています。
ただ、死んだふりが本当に役立つのかは誰も知りませんでした。
そのことを科学として実証したのが、宮竹先生です。
先生は2004年に虫の死んだふりが生きのびる戦略として有効であることを発表。
すると、世界で同様の研究が盛んとなり、
オスからハラスメントを避けるべくメスが死にまねするトンボなど、
天敵から逃げるため以外の理由でも、あらゆる生き物が死んだふりを活用し、
進化してきたことが明らかとなりました。
活動モードときには死んだふりをしない
宮竹先生がはじめに取り掛かったのは
『どんな状態で刺激を与えると死んだふりをするのか?』という疑問を解明するための実験でした。
不動のポーズをとる(=死にまねをする)ゾウムシをさまざまな環境下に置き、実験を繰り返しました。
すると、『歩いているとき』や『食べている時』、『交尾したいとき』など
活発に動く最中の虫は、死にまねをほとんどしないことがわかったといいます。
『おなかがすいているとき』や『暑いとき』も同様で、
逆に『満腹のとき』や『寒いとき』など
動きが抑制された状況下では、虫が死んだふりをしやすいことも判明。
つまり、虫には活動モードと静止モードがあり、活動モードでは敵に襲われると走って逃げ
静止モードでは死んだふりで回避しようとすると考えられました。
死んだふりをする動物・昆虫

オポッサムは天敵に襲われかけると、死んだふりをして、臭いガスを放出!
ちなみに英語では、死んだふりを『playing possum(プレイング・ポッサム)』と表現します。
ヘビも死んだふりをします。
研究が進むなかで、死んだふりが温度や活動性とどう関係するかなど、
動物行動学的な観点での調査が主にアメリカで行われています。
ニホンアマガエルを見つけたら、手のひらに乗せて、おなかをさすってみてください。
ピンと手足を伸ばして、ピタット動かなくなるかもしれません。

ニワトリは、襲われやすい夜に死んだふりをします。
攻撃をされて体をくわえられると、突然脱力し、相手が驚いた隙をついて逃げるのです。
本誌では、他にも動物や昆虫の死んだふりをする行動について詳しく解説されています。
難しい漢字にはふりがながふられているので、親子でお読みいただけます。
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