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1990年代に寿命に関わる遺伝子が見つかり、2000年代には『長寿遺伝子』なるものが発見されました。
「え?寿命って持って生まれた宿命じゃないの?」と誰もが驚き、
ここから老化研究のステージが一段と上がりました。
ここ数年では若返り物質のNMNが注目を浴びたり、老化細胞をやっつける薬が開発されたりと、
科学の力では老化はコントロールできるかもという潮流に。
その一方で、自立して健康に生きられる『健康寿命』と『平均寿命』の差は埋まらず、
長生きしても不健康という状況なのも事実。
そんな過渡期の時代を迎えた今、どうしますか?
目指したいのは健全に老いて人生を全うすること。
知恵とテクニックを武器にアンチエイジングの正解を探しにいきましょう。
今号のTarzanにて特集されている『アンチエイジングの正解』をピックアップします。
アンチエイジングの最新情報

生物学的年齢が暦年齢を追い越すのは40代?
何十年ぶりかの同窓会で出会った同級生。
もしや先生…?と勘違いしたり、逆にまったく変わらない容姿に愕然としたり、老け方は人それぞれ。
生まれ年から積み重ねる年齢は『暦年齢』、個人差の大きいエイジングを『生物学的年齢』といいます。
同志社大学生命医科学部の米井嘉一先生はこう話します。
「アンチエイジングとは何かというとアンチ“病的”エイジングです。一年一年歳をとっていく加齢は誰にでも平等に訪れます。でも問題なのは、血管や骨や筋肉などがさまざまな原因で病的に老化し、機能が低下する病的老化です」
ある研究では45歳の段階で年間2.44歳老化するグループと、0.4歳しか歳をとらないグループの2つの群に分かれました。
老化のペースが早い人は、歩行速度や握力、視力、聴力などの低下、外見も実年齢より上に見えるひとが多かったそう。
40代半ばにしてすでに差はついている?というなんとも衝撃の事実です。
話題のNMNが若返り物質と呼ばれるワケ
初めは美容業界、現在はアンチエイジングの世界で注目を浴びている若返り成分NMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)。
サプリメントが各メーカーから続々登場、高額ながらも人気を呼んでいます。
でも、NMNにはどんな働きがあるのでしょうか。
「NMNはNAD(ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド)という物質の材料です。NADの一番大きな働きはアルデヒドを安全な物質に変換する代謝を促すこと。
また、ミトコンドリアの中には、エネルギーを作るTCA回路というのがあって、この回路の3箇所にNDAが関わっています。酸化反応や飲酒で大量にアルデヒドが作られるとNADがそちらで使われてTCA回路がうまく回らなくなってしまいます」
NADは体内で合成されますが、加齢によって量が減っていきます。
よって、材料であるNMNをそとから補うことで糖化ストレスを防ぎ、エネルギー産生を促すという図式です。

本誌では、『老化した細胞が周りの細胞を老けさせる』、『長寿遺伝子の活性化で不老長寿は実現するか?』など
他にもアンチエイジングの記事をお読みいただけます。
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