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2024-12-26 発売号 (2025年2月号)
美容医療が身近で気軽なものになった反面、それに伴うトラブルも増えています。
エル・ジャポンでは、氾濫する情報を見極めるために、必要な知識を業界のプロたちが美容医療のリテラシーについて解説しています。
“直美”の増加や悪徳商法……
美容医療業界の変化とは
国民生活センターによると、ボトックス、ハイフ、脂肪吸引など美容医療に関する2023年のトラブル相談件数は6264件。
美容医療が身近になり、施術件数が増えるに伴い、ここ数年右肩上がりに増加しています。
背景には、美容医療業界の相当競争があると語るのは、ビスポーククリニックの室 孝明先生です。
「まず、美容医療ツーリズムを国策として後押ししていた韓国で、美容医療医が増えすぎたことによる過当競争が起きました。その結果、ビフォーアフター写真を画像加工したり、LINEやメールによるカウンセリングで医師と会うことなく診療から手術契約まで行うといった悪質なクリニックが出てきました。その流れがここ数年、日本でも起きていると感じます。
SNSでの集客合戦が過熱したことで技術力のあるベテラン医師が没落し、ビジネスライクな若手医師が台頭するなど、実力と認知度が乖離してしまった。それに伴い、医師の若年齢化が急速に進んでいるんです」
クロスクリニックの石川浩一先生も医師の質低下に警鐘を鳴らします。
「これまでは医学部を卒業して2年間の研修を受けたら、まず保険診療の形成外科医として5~10年勤務して認定医の資格を取り、その後美容外科に転向するのが主流でした。その間に治療技術はもちろん、医師としての資質やモラルも学のです。
ところが今は手っ取り早くお金を稼ぐため、2年間の研修後そのまま美容外科になる“直美”といわれる医師が急増しています。もちろん中には技術力の高い先生もいますが、やはり研修2年だけというのは短い。
また、低価格な施術をうたって集客し、カウンセリングで過剰に高額な施術を勧める、契約するまで帰らせないといった悪質な商法も多数報告されています」
美容医療業界内でもそうした状況を是正しようとする動きもありますが、患者側の美容医療リテラシーを高めることも必要です。
信頼できる医師を見つけるためにできること

美容医療経験者も口を揃えるのが「信頼できる医師を選ぶ」ことの重要性。
もちろん、信頼できる医師の明確な基準などなく、倫理観のある医師でもミスや副作用が起こり得るのが美容医療の世界。
各人が見出してきたひとつの基準として以下を心得てみてください。
- 世間にあふれている情報は宣伝ベースだと理解する
- 「美容医療診療指針」で危険な施術をチェックする
- まずは低リスクな施術を受けてみる
- 海外での外科手術や注入医療は日本よりハイリスクと知っておく
- カウンセリングを何軒か回って比較する
- カウンセリングで伝えるべきこと、確認すべきこと
- 美的センス、経歴、所属学会、評判……医師を選ぶ視点を複数持つ
- 安い施術には理由がある。価格で選ばない
本誌では、それぞれのポイントを細かく解説しています。
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