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大相撲の元力士4人が引退後のセカンドキャリアに選んだのは、介護の仕事でした。
体力自慢だからこその適職かといえば、そうでもありません。
上下関係の厳しい相撲界で身につけた気配り、目配りが利用者の心を掴みます。
大きな体と優しい笑顔で温かく迎える、元力士の方達をピックアップします。
相撲部屋の共同生活で身につけた
気配りと協調性が介護にピッタリ

東京の下町、墨田区の一角に4人の元力士が利用者のケアを担う介護施設『デイサービス花咲』があります。
こちらを運営するのは上河啓介氏。
中学卒業後に角界に入り、『若天狼(わかてんろう)』の四股名で十両まで昇進しました。
2011年に現役を引退後、株式会社シリウスを設立、2013年から介護の土俵で第二の人生をスタートさせました。
「知人が介護の仕事をしていて、大相撲で培った経験が役に立つと思ったのがきっかけです。利用者の日常生活をサポートするのが介護の仕事。力士は力があるという理由だけで始めたわけでなはく、相撲部屋で共同生活を送るなかで気配りや協調性が身に付いているのでピッタリだと思ったからです」
施設の利用者数は上限10名ですが、毎日ほぼ満員で、昨年には近隣に2号店を開設するほど順調です。

元力士作る食事は美味しいと評判で、週4日利用する伊藤満寿さん(70)も
「花咲でちゃんこ鍋を食べるのが楽しいです」と顔をほころばせます。
しかし、介護職を始めた当初は戸惑うことも多かったと上河氏は振り返ります。
「トイレや食事の時間を含めて施設で過ごされる間は、常に利用者への注意が必要ですし、入浴の介助も気配りが欠かせない。例えば女性の場合、男性にはない女性特有の注意が必要になりますが、最初はわかりませんでした」
施設の立ち上げから一緒に働く元幕内力士の阿嘉宗彦氏も
「介護で必要なのは“頭の瞬発力”です」と話します。
引退する力士の就職をサポートすべく、一般社団法人『力士セカンドキャリア推進協会』も設立されました。
上皮氏はこう語ります。
「現役時代どれだけいい成績を残しても、多くの力士は引退すればゼロからのスタートになります。新たな人生の選択肢を広げる手助けをしたいと思い立ち、始めました」
相撲は一生続けるには厳しいこともあり、
元力士の方々がこの経験を生かして第二の人生をスタートしやすくなるのは素晴らしいことですね。
本誌では他の元力士で介護士の方々の仕事の様子やインタビューも掲載されています。
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