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ボストン・コンサルティング・グループは戦略コンサルティング会社のパイオニアとして、
世界に90拠点以上のネットワークを持っています。
ビジネスや社会のリーダーとともに戦略を練る『参謀』のトップは今、世界をどう見るのでしょうか。
DXや脱炭素でボストン・コンサルティング・グループCEOであるクリストフ・シュバイツァー氏は
変革の旗手になるべきだと説きます。
中国の今後の経済を注視している経営者が多い
世界に拠点を持つコンサルティング会社のトップとして、多くの企業と接点をお持ちです。
今、世界の経営者は一番何に悩んでいるのでしょうか。
2021年10月に最高経営責任者(CEO)に就任して以降、300人以上の企業トップと会ってきました。
欧米の経営者の間では、やはりロシアのウクライナ侵攻をきっかけに発生した地政学的リスク、
そしてエネルギーの供給不安への対処が最大の関心事です。
ですが米国に行くと、戦争もエネルギー問題も、それほど大きなインパクトを持つ課題にはなっていません。
ウクライナとは地理的に距離がありますし、原油をはじめとするエネルギーも、
自国内で調達できる環境にありますので。
代わりに大きな問題となっているのが、米国社会に横たわる深刻な分断、そして人手不足です。
トラックの運転手のみならず、レストランのウエーター、果ては銀行員からコンサルタントに至るまで、全業種で人手不足が起こっています。
そしてアジアに目を転ずれば、中国が新型コロナウイルスの感染拡大を徹底的に抑え込む『ゼロコロナ政策』を維持しようとしている。
世界とは異なる手法でコロナに向き合おうとしている中国の経済が今後どうなるか、注視している経営者が多いですね」
経営者の悩みは世界共通
課題と捉えている問題が地域によってずいぶん違いますね。
「ですが、これらは目先の問題にすぎません。
中長期目線での経営課題となると、不思議なことに皆の悩みが一致してきます。どの経営者も、自分の会社を何で成長させればよいか、答えを探している状態です。成長のポテンシャルがどこにあるのか、見いだそうとしています。
ポイントは2つあると思います。
1つは人工知能(AI)やデジタル技術を活用した成長、いわゆるデジタルトランスフォーメーション(DX)のあり方です。テクノロジーの力でどれだけ成長を担保できそうか、見定めようとしています。
2つめが気候変動問題とサステナビリティです。ほぼすべての業種がこの課題を自分の業界にどう取り入れればビジネスチャンスに生かせるか、動き出しています。
金融業界では、二酸化炭素(CO2)排出量を段階的に減らす『トランジション』を促すファイナンスのあり方が話題ですし、エネルギー業界では再生可能エネルギーを少しでも多く取り入れるには何をすべきか考えています」
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