人間工学のスペシャリスト解説『体の負担を上手に減らす作業環境のつくり方』

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『体に優しい作業環境』というと、どのようなものが浮かびますか?

Mac Fanでは、Macを長時間使うときに注意するべきポイントを、
日本大学名誉教授として“からだの働き”を研究している青木和夫先生が解説しています。

 

キーボードと画面の高さに注意しよう

 

同じ姿勢を長時間続けない

 

Macを使ってデスクワークをしている最中に、体の節々が痛くなったり、
目がかすんできたりする人は多いと思います。

デスクワーク中の姿勢に関して、気をつけたほうがよいことはあるのでしょうか?

 

いちばん大切なのは、同じ姿勢を長時間続けないことですね。

同じ姿勢が続くのは『筋肉を動かさない時間が続く』ということで、
筋肉が緊張した状態が続くと体の痛みや不調を招くことになるんです。

 

オーストラリアの研究によると、『1日のうち座っている時間が長い人ほど寿命が短い』という発表があります。

 

キーボードの高さは肘より低い位置に

 

筋肉の緊張を解くために、ときどき立ち上がったり動いたりするべきなんですね。

姿勢に関して、ほかに気を付けることはありますか?

 

キーボードは肘の高さより低い位置に配置するのが良いとされています。

肘より高い位置にキーボードがあると、腕を持ち上げるために肩に力が入るので、肩こりの原因になりやすいんです。

そのため、机自体の高さを下げたり、
キーボードの手前にリストレストやパームレストを置いたりして、手首を支えるのがおすすめです。

 

肩こりは画面の高さを見直す

 

リストレストやパームレストは、手首の疲れを軽減するだけでなく、肩こりにも有効なんですね。

デスクワーク中の肩こりに悩む人も多いですが、ほかに対策はあるのでしょうか。

 

 

肩こりでいうと、画面の高さを見直すのがおすすめです。

 

MacBookなどのノートパソコンの場合、机にそのまま置いて使うと画面を覗き込むため、
どうしても前傾姿勢になりやすいです。

これは首の筋肉で頭を支え続ける姿勢なので、肩こりに大きく関係してきます。

頭は皆さんが思っているよりも重く、支えるには負担がかかることを意識するとよいでしょう。

 

では、スタンドを使ってMacBookの高さを上げるのは有効でしょうか?

 

 

そうですね。ぜひスタンドを使ってください。

角度を調整できるスタンドの場合、
画面と目線の角度が垂直に近くなる位置を目安に設置すると、肩に負担がかかりにくくなります。

 

腰痛にはのけぞった姿勢を保つこと

 

では、腰の痛みを軽減させる方法はあるのでしょうか?

 

デスクチェアにもたれかかって、少しのけぞった姿勢を保つと腰に負担がかかりにくくなります。

ヘッドレストが付いているデスクチェアを選んで、頭をヘッドレストに当てながら作業するように意識するのも有効ですね。

 


 

本誌では、さらに画面や部屋の照明の理想的な明るさや、
効果的な目の休め方、手軽なストレッチなども紹介されています。

 

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