SUMCO・橋本会長インタビュー「『ムラ意識』こそ強さの源」

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SUMCOは半導体の母ともいえる素材、シリコンウエハーで世界2強の一角を占めています。

日進月歩の半導体の革新に合わせて技術を磨き、安定供給に力を尽くしてきました。

世界の顧客を知り尽くすだけに国産半導体にも一家言を持ちます。

 

今回は日経ビジネス電子版に掲載されている編集長インタビューから、
SUMCO会長兼最高経営責任者(CEO)橋本眞幸氏へのインタビューをピックアップします。

 

半導体はメモリーほど悪い状況ではない

 

「足りない、足りない」と言われてきた半導体は2022年後半に一転して調整局面に入りました。

直近の半導体市況から教えてください。

 

「メモリーが厳しいですね。韓国サムスン電子や米マイクロンなど世界の大手4社は総崩れになっています。メモリーは景気がよければ売れる半導体で、スマートフォンでもパソコンでも何でも使えるので、見込み生産でどんどん作ってしまう。その反動で在庫がたまっています。

一方、CPU(中央演算処理装置)などに使うロジック半導体は受注生産です。手掛けるのは台湾積体電路製造(TSMC)などファウンドリー(受託生産会社)が多いですが、こちらは特定の製品向けに設計・生産するので落ち込み幅は比較的小さいです。世界市場でシェア6割のTSMCにも減速感が見えていますが、それでも先端品で圧倒的に強い。状況はメモリーほど悪くはありません

 

(半導体関連の国際業界団体)SEMIの統計では
1~3月のウエハーの出荷面積が前年同期比で11%減り、2四半期連続のマイナスでした。

 

「当社はそこまでは落ちていません。市場全体ではウエハースの75%がメモリー用ですが、当社は50%。比較的傷は浅い。1~3月期は売上高、営業利益とも前年同期を上回りました。契約価格も守ってもらっている。ただ、顧客のウエハー在庫は増えており年後半にかけて厳しくなります

 

メモリー回復は24年後半から

 

いつから回復しそうですか。

 

「ロジックとメモリーで違います。TSMCに代表されるロジックは今年末ぐらいから回復してくるでしょうが、メモリーは傷が深い。この4~6月期が底だと言う人もいますが、今年後半がドン底で24年前半まで引きずりそうです。回復してくるのは24年後半と見ています。

(主力拠点の)佐賀県伊万里市と台湾で3300億円を投じて新工場を建設中ですが、伊万里はロジック向けのウエハーなので年内の稼働に向け予定通り進めます。台湾はメモリーなので遅らせようと考えています。

主力の(直径)300mmウエハーはデータセンターや自転車、スマートフォンなど向けの半導体市場が拡大し続けるため、24年以降、成長率は少しずつ回復すると予想しています」

 


 

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