コニカミノルタ社長インタビュー「選択と集中」断行、25年度以降再成長

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週刊エコノミストでは、コニカミノルタ社長兼CEO大幸利充氏にインタビュー。

 

今年度(2025年3月期)業績は売上高が前年並み、事業貢献利益が54%増、営業利益50%減、当期利益はゼロの予想です。

今年度はどのような位置付けですか。

 

「当社は現在、事業の選択と集中を進めており、最も重視しているのは業績貢献利益です。24年3月期実績の260億円を400億円に伸ばす計画です。

その一方で、営業利益が260億円から130億円に半減するのは、グローバルでの人員を最適化するために一時的な費用が発生すること、不採算の事業をやめるあるいは売却することに伴い損失も出るので、事業貢献利益から営業利益の段階で270億円減額になります。

その結果、支払い金利や税金の関連で当期利益はゼロの見通しにしました。26年3月期以降に稼ぐ体質にするための施策を打った結果、このような見通しになりました」

 

24年3月期は当期利益が5年ぶりに黒字になりました。

 

「(医療機関など)赤字事業を終息する方針は23年3月期の後半に固めて、実行段階に入りました。投資を迎え、赤字事業の赤字圧迫が進んだことが大きな要因です。オフィス向け複合機などのデジタルワークプレイスは、新しい働き方が定着する中で、23年3月期から収益は好転していることも(黒字化に)寄付しています」

 

今年度、部門別の業績予想で強調したい点とは。

 

「事業セグメントは、『デジタルワークプレイス』、『プロフェッショナルプリント』(商業印刷、産業印刷など)、『ヘルスケア』(医療機器、遺伝子検査など ※6月事業区分を変更)、『インダストリー』(ディスプレー用材料、センシング機器など)に大別されます。

25年3月期は、事業貢献利益が前年度から140億円増額しますが、もっとも大きいのはインダストリーです。ヘルスケアは遺伝子検査事業が赤字であり、部門全体の損益予想も赤字ですが、過去に買収した創薬支援企業の一つを前年度に売却済みであり、前年比で損益改善を見込んでいます」

 

売り上げ規模の大きいデジタルワークプレイス、プロフェッショナルプリントの状況は。

 

「コロナ前と比べると、オフィスでのプリントは2割近く下がったのですが、新しい働き方が定着していまでは緩やかな出力の減少になっています。コロナ禍で経験したような2割も減るということは起こらないと考えており、オフィス(デジタルワークプレイス)の収益は横ばいとみています。

プロフェッショナルプリントは、コロナ禍が終息して需要に対して即応性の高いデジタル印刷の良さが再認識されています。イベントに関連した印刷のニーズがある場合に、実際にそのイベントが開催されるかどうか直前まで分からない時など、需要に応じて必要な部数だけプリントできるデジタル印刷の価値が再認識され、そこに大きな伸び代があります

 


 

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