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2024年に最もヒットしたゲームといっても過言ではないのが『パルワールド』。
無名のゲーム会社が世界的ヒット作を生み出せた背景には、独自の開発手法がありました。
Forbes JAPANが2024年7月頃にポケットペア代表取締役社長 溝部拓郎氏へのインタビュー記事をピックアップします。
2ヶ月で販売額692億円
『パルワールド』誕生秘話
『パルワールド』は2024年1月19日にリリースされるやいなや、
1日で200万本の販売本数を記録した異例のインディーゲーム(独立系の小規模なゲーム会社がつくる作品)です。
24年2月時点のプレイヤー数は2500万人で、販売額は約692億円(1ドル=154円で換算)と推定されます。
パルワールドでは、プレイヤーはパルパゴス島という世界を探索し、
パルと呼ばれる100種類以上の生物を捕まえたり、戦わせたり、働かせたりしながらサバイバル生活を送ります。
仲間で協力してボスキャラと戦ったり、ほかのプレイヤーの拠点を訪れたりすることもできます。
サバイバルゲームやクラフトゲーム、モンスター育成ゲームなどの魅力をかけ合わせた本作品は
瞬く間に世界的ヒットとなりました。
「世界中からIP(知的財産)ビジネスの問い合わせなどが殺到して、数ヶ月間は通常の業務が回らない状態でした。小さなスタートアップのような会社だったのが、パルワールドを経て求められる役割や立場が一気に変わった感じです」
ポケットペア社長の溝部拓郎氏はリリース直後の熱狂をこう振り返ります。
ブレイクの裏側には、連続起業家として成功を収めてきた溝部氏の
リーンスタートアップを地でいくゲーム開発手法がありました。
ゲーム業界の「非常識」を貫く
ゲーム少年だった溝部氏は大学時代にピクシブでエンジニアの仕事を経験し、
卒業後はJPモルガン証券にテクノロジー職で入社。
本業に精を出す傍ら、人生投稿サイトSTORYS.JPを立ち上げ、
14年にはJPモルガン証券を辞めてCoincheckを共同創設し成功を収めます。
しかしゲームへの愛は断ち切れませんでした。
そこで15年にゲームの企画開発や運営を手がけるポケットペアを設立し、5年間で3本の作品をリリースしました。
いずれも大手販売会社などを介さず、PCゲーム配信プラットフォーム経由で販売したインディゲームです。
20年にリリースした『クラフトピア』は、インディーゲームでは異例の100万本以上を売り上げ話題となりました。
それからおよそ3年。
パルワールドでポケットペアは桁違いの飛躍を遂げました。
その秘訣を溝部氏は「私がウェブ業界出身だったことが大きい」と話します。
「ゲーム業界ではクリエイターがやりたいこととプレイヤーが望むことの乖離がしばしば発生します。一方、ウェブ業界の人たちは徹底的にユーザーファースト。ゲーム開発でも、私はプレイヤーが何を望むかいちばん大事にしています」
異業種を経験してきた溝部氏が率いるポケットペアの開発手法は大手ゲーム会社の常識とは一線を画します。
例えば、前作のクラフトピアでは開発者のクラフトピアでは開発者すら想定していなかった仕様をプレイヤーが発見したり、
プレイヤーがゲームの新しい機能を開発して盛り上がったりすることがよくありました。
ユーザーに学び、共につくる。
その大切さを溝部氏はあらためて実感したといいます。
本誌では、溝部氏のインタビューの続きをお読みいただけます。
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