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航空業界で活躍するのはエアラインのスタッフだけではありません。
国家機関に所属し、日本の安全と私たちの暮らしを支えているのが国家公務員です。
月刊エアステージでは空港で働く各分野のスペシャリストたちを紹介しています。
その中から、今回は成田国際空港で働く税関検査官についてピックアップします。
水際で日本の安全を支える
財務省『税関検査官』
税関の仕事は幅広いです。
まず思い浮かぶのは空港のカウンターですが、一般の目に触れることのない貨物ターミナルや港湾、国際郵便局など、海外との接点があるところには必ず税関がかかわっています。
覚醒剤や大麻等の不正薬物、けん銃や爆発物等のテロ関連物資、知的財産を侵害する偽ブランド品、
ワシントン条約で規制されている動植物等が日本に持ち込まれることを防ぎ、
社会の安全と人々の安心を支える仕事です。
さまざまな専門の職員が力を合わせて密輸を阻止
新型コロナウイルス感染症による海外渡航の規制がなくなった現在、成田国際空港はかつてのにぎわいを取り戻しています。
それと共に不正薬物や金の密輸などを企てる者も急増していますが、それを阻止するのが税関の大きな使命です。
「密輸摘発のニュースなどを見て、かっこいい仕事だなと思っていました。しかし、そこに自分が活躍できる場があるとは想像もしていませんでした」
綾井峻弥さんは大学で化学を専攻し、その知識をいかした仕事に就きたいと考えていました。
普通ならばメーカーの研修職といったところですが、就職活動中、税関の募集には『化学枠』もあることを知りました。
例えば不正薬物といっても、ラベルが貼られているわけではありません。
それも見抜くためには詳細な分析能力も必要となります。
それが化学の力です。
「実は税関には、化学に限らずさまざまな専門知識を持った職員がいます。そんなプロ集団の一員として、自分も日本の安全に貢献したいと思いました」
知識と経験を重ねることが密輸の摘発に結びついている
入関後、最初に配属されたのが成田国際空港でした。
しかし新型コロナウイルス感染症の影響で旅客は激減しており、実践で業務経験を積むのに苦労したといいます。
不正行為を見抜くためには、やはり経験が必要です。
「さらにコミュニケーション能力も大切だと思います。疑問に思ったことは旅客にも先輩にもどんどん聞くこと。それができれば、あとは経験を積んでいけば、必要な能力が身に付くと思います」
もちろん、知識も重要です。
公務員の業務はすべて法令にのっとって行われるため、正しい法令知識は不可欠。
そのうえで旅具通関では旅客の目の前ですべての業務を行うため、正確さだけでなく迅速さも求められます。
「ちなみに同じ成田国際空港で、航空貨物の通関を担当したこともあります。そこでもまた違った法令の知識が必要で、勉強が大変でした。しかし、そうして幅広く経験し知識をつければ密輸事件の摘発などに結びつくことが多く、そんなときには大きな達成感や充実感を感じることができます」
本誌では、税関職員になるための方法や、他にも航空業界で活躍する国家公務員の仕事が紹介されています。
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