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アパホテルが他のホテル業界と一線を画する理由とは何なのか。
今号の日経ビジネス電子版では、アパグループ会長・元谷外志雄氏のインタビューを通じて、2024年度もインバウンドや国内需要を追い風に過去最高益を見込むアパホテルの強さの理由を深堀しています。
コロナを物ともしない経営戦略
ーー改めて業績を見て驚きました。
なぜホテル数を増やしながら高い収益性が保てているのでしょうか。
2023年度は売上高1912億円に対して、営業利益が566億円でした。
数字では、利益率が約30%ととりわけ高いわけですね。ホテル業界の中でもダントツだと思います。
それは当社において、私がワンオーナーで、世の中の状況を先読みしながら1人で即座に経営判断を下せたことが大きいです。
創業から52年間、新型コロナウイルスの影響で経営が苦しかった時期も、赤字は一度も出していません。
黒字経営を続けられたのは、やっぱりアパホテル会員のおかげです。
当社は創業当時から会員制度を設けており、 第1号会員は私でした。
現在の会員数は2000万人を超えています。
たまったポイントに応じて現金がキャッシュバックされる特典が支持され、「ビジネス出張族」といわれる人の多くが会員になってくれています。
24年度も売上高2150億円、経常利益650億円と過去最高を見込んでいます。
前年を上回る訪日外国人(インバウンド)需要と国内レジャー需要に後押しされ、見通しを上方修正しています。
「持つ経営」で他にはない高い収益力
ーーアパグループのホテル事業はビジネスモデルにも特徴がありますね。
ホテル事業は主に「所有」「経営」「運営」の3つに分類できますが、当社はホテルを自社で開発し、 所有することを基本的な考え方とした「持つ経営」で展開しています。
直営ホテルのほとんどを当社が所有しているため、ホテルを借りて運営したり、ブランドを借りてロ イヤルティーを支払ったりしているホテルと比較すると、高い収益力を持っています。
全てを自社で持つことをリスクと捉える方もいますが、安定した会員基盤があればそこまで大きな浮き沈みがなく運営することができます。
またIT (情報技術)による自動化の大型投資を行っています。
事前にオンライン決済などをしていればQRコードをかざすだけでフロント手続きが完了する 「1秒チ ェックイン機」や、ルームキーを投函する「エクスプレスチェックアウトポスト」などを開発し導入してきました。
お客様を待たせないことで満足度を高めるとともに、より少ない人員で効率的に運営できるようにし、ローコスト経営を可能にしています。
本誌ではさらに、2024年最高益を見込む厨房機器大手メーカー「ホシザキ」の経営戦略を紹介しています。
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