【国威発揚型から多元的な未来を共創する万博へ】大阪・関西万博が描く新たな挑戦

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開催が来年に迫った大阪万博

これまでの万博が国威発揚を目的とした「ショーケース」だった時代とは打って変わって、多様な課題解決の「実装」に目を向け、より多くの人々が共創する場をつくることを目指しています

スマートシティ、気候危機、ジェンダー平等など、現代の課題に日本ならではのサステナビリティの視点で取り組むその意義とは? 

今号のWIREDでは21世紀の未来を切り拓く、万博の新しいあり方を探っています。

 

万博は、グローバルな視点で持続可能性を発信する機会
日本のクリエイティビティが世界を変える?

 

国威発揚型の万博から、多元的な未来への道筋を選ぶための万博へ。

そのためには、より多くの人々が共創するための「かかわりしろ」をいかに拡げられるかが問われています。

当コラムの筆者の斎藤精一氏は次のように記しています。

わたしには大阪・関西万博にかかわるうえでの明確なモチヴェーションがあります。それは、あらゆる持続可能性を実装のフェーズへと進めることです。

スマートシティやDX、AIといった新たなテクノロジー、気候危機、サーキュラリティ、ジェンダーや人種問題など、さまざまな課題がこれだけ語り尽くされているにもかかわらず、既存の社会構造においては解決策の実装がまるで進んでいない

万博では、その実装へのヒントをできるだけ多く、かつ一刻も早く提示していく必要があります。

日本はクリエイティヴィティへの自信の低さゆえに見逃しがちですが、サステナビリティの豊かな糸口がこの国には数多く存在しています。

それらを21世紀の世界に共有することで、ローカル過ぎて気づいていない、日本全国の地域にもたらす可能性を再評価する。

これは、現在の日本における大きなミッションでもあります。

 

 

万博が担ってきた役割

 

日本は、実は万博のありようを変えてきた国でもあります

ルーツをたどれば、万博は軍事産業を含む産業革命に始まり、建築や交通、通信、エネルギー、宇宙といった産業における技術革新の成果を強調するかたちで行なわれてきました

自国の豊かさや、全体を束ねるひとつの方向性や未来を内外にいかに示すかという、国威発揚型の万博だったといえます。

建国周年のタイミングで開催された近年の上海万博、ドバイ万博も、少なからずそうした性質を帯びていたといえるでしょう。

一方日本においては、2005年の愛・地球博は「地球を全員で考える」という問いが設定されました。

自然・環境問題といったテーマは、現在のサステナビリティの考え方においては限定的ではありましたが、大企業だけでなくNPO・NGOを募り、地球にまで射程を拡げたことは、大きな変化でした


 

本誌ではさらに、記事の続き『2025年に迫る大阪万博の存在意義について』をご覧いただけます。

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