JVCケンウッド社長の『会社を立て直すためにまとめた8つの行動指針』

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ケンウッドと日本ビクターの経営統合後、苛烈な事業再編を乗り越え、復活を果たしたJVCケンウッド。

祖業の1つである無線事業が米国で花開き、2025年3月期は過去最高益の見通し。

社長CEOの江口祥一郎氏は、国内音響メーカーが相次ぎ破綻するなか、変化し続ける経営を模索しています。

 

日経ビジネス電子版ではJVCケンウッド社長CEO江口祥一郎氏にインタビューしています。

 

会社を立て直すためにまとめた8つの行動指針

 

2008年の経営統合から苦しい時期を経て、経営を立て直しました。再建のカギは何でしたか?

 

「日本ビクターとの経営統合時、私はケンウッドの米国法人の社長で、統合委員会の事務局長として日本に呼び戻されました。日本ビクターの08年3月期の売上高は6583億円、最終損益が467億円の赤字。売り上げ規模でケンウッドよりはるかに大きい会社をどう立て直すか。正直なところ、あまりイメージが湧きませんでした。

既にケンウッドでは従業員の3分の1を減らす大構造改革を実施していました。私は40代半ばでその重積を担いました。痛みを伴う改革を実行した経験から『良い会社にするためにやるべきことは断固としてやる』『ひるまない』『ためらわない』『辛抱強くなる』といった8つの行動指針をまとめました。これは今でも自分の机の中に入れています。

ケンウッドでのリストラはとても厳しく、私より年上の人がほとんどいなくなりました。会社が立ち直れないのではないかと心配をしましたが、半年くらいたつと若い人を抜てきしてやれると思うようになりました。組織が再生したことを目の当たりにしましたね」

 

自社より規模の大きな企業との統合による事業再編はより困難だったのではないですか。

 

「失礼かもしれませんが、日本ビクターには過去の成功体験にとらわれているような緩い部分がありました。8つの行動指針に従い、良い会社にするため断固として取り組みました。ひるまず、ためらわず、辛抱強く、毅然とした態度で、誠意を持って。また、リストラは不人気を覚悟しなければいけません。従業員に最終的な改革目標を理解してもらい、達成後の明るい姿を示すことも大事です」

 

グループ企業100社削減

 

「08年10月に139社あったグループ企業数は24年9月に73社まで減りました。買収や新規立ち上げで増えた34社を差し引くと100社減らした計算になります。日本ビクターは旧松下電器産業系であり、事業部が強く、1つの国に3つの会社があるのは当たり前。テレビやビデオなどはそれぞれ別会社でした。これを相当な工数をかけ、血を流しながら丹念に見直していきました

 


 

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