住友ゴム工業「27年には全季節用タイヤをダンロップとして欧米に投入し、勝負に」

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住友ゴム工業は、2025年1月、米グッドイヤーから欧米豪地域の『ダンロップ』ブランドの商標権買収を発表。

独自開発の全季節用タイヤが好調です。

 

社長の山本悟氏は、高付加価値製品を世界展開し、利益率向上を目指します。

自動車産業の大変革期を、新技術で足元から支えています。

 

『ダンロップ』で欧米再挑戦

 

2025年1月、米グッドイヤーから欧州・北米・オセアニア地域での4輪タイヤの『ダンロップ』ブランド商標権を買収すると発表しました。

 

「当社は英国発祥のダンロップの日本拠点が源流ですが、1980年代に英国の本家『ダンロップ』を買収した経緯があります。

その後、99年に米グッドイヤーと資本・業務提携を結びましたが、2015年に提携を解消。

現在、当社がダンロップのタイヤを販売できるのは国内やアジアに限られ、欧米ではグッドイヤーとのすみ分けのため、独自ブランド『ファルケン』を販売してきました。

 

しかし、タイヤはブランドの世界です。

仏ミシュラン、ブリヂストン、グッドイヤーなどのグローバルのティア1メーカーには認知度で劣り、届かない現実がありました。

英国にルーツのあるダンロップの認知度は欧米で高く、信頼されたブランドです。

今回の買収で、念願であるダンロップブランドでのグローバル展開が可能となりました。

 

タイヤ需要には新車用と、履き替えの市販用があります。

自動車メーカーが新車用タイヤで当社のものを要求しても、これまではダンロップの販売地域が分断されており、同じブランドを供給できなかった。

この課題がクリアできるようになります」

 

ティア1に名乗りを上げる

 

海外の完成車メーカーとの関係性を深められそうです。

 

「特にサイズの大きいプレミアム車両への新車装着を伸ばしたいと思っています。24年、独自技術を搭載したオールシーズン(全季節用)タイヤ『シンクロウェザー』を国内で発売し、予想を上回る好調ぶりです。全季節用タイヤの普及率は日本では数%ほどですが、米国では全体の8割、欧州でもかなり伸びてきています。

27年には、シンクロウェザーをダンロップとして欧米に投入し、勝負に出たい。価値を示し、ティア1に名乗りを上げます」

 

欧米の自動車メーカーにダンロップをどう売っていきますか。

 

「5月から、商品や販路をグッドイヤーから引き継ぐことになっています。すでに、我々が持っているファルケンでの販売網に加え、強力な販売網がプラスされます」

 


 

本誌ではインタビューの続きをお読みいただけます。

 

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