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今号の週刊エコノミストでは、2025年を代表する経営者、ラクスル社長・永見世央氏のインタビューを紹介しています。
中小企業の課題を解決
ーー足元の事業の状況は。
永見 当社は2009年に創業して最初に始めた事業が印刷のeコマース(電子商取引)の事業です。インターネット上で法人および個人のお客様から印刷物の注文を受けて、自分たちでは印刷工場を持たずに提携する100社以上の印刷会社で印刷し、お客様に印刷物を提供しています。
いわば、印刷の需要と供給をマッチングする仕組みの事業です。現在は扱う商材を増やしたり、他のサービスを拡大したりしています。
ーー事業拡大の方向性は。
永見 中小企業に対して、テクノロジーをベースに、多様なサービスを多様な領域で提供し、経営課題を解決していきます。
この方針は、23年8月に代表に就任した際に示しました。サービスは会社名でいうと、圧倒的なコアは印刷事業の「ラクスル」ですが、テレビCMやデジタルマーケティングを提供する「ノバセル」、物流サービスの「ハコベル」、そしてソフトウェアやITデバイスのIDの管理などを一元的に提供する「ジョーシス」があります。
これらのサービスを中小企業のお客様に提供し、彼らの生産性やコストを改善します。日本の企業の99%は中小企業なので、中小企業の生産性や収益性の改善は、日本の国力向上に貢献すると思ってやっています。
ーー業績は好調のようです。
永見 今期(25年7月期)は売上高が610億~630億円、売上総利益が210億~220億円、EBITDA(利払い前、税引き前、減価償却前利益)は50億~60億円を見込んでいます。そしてEBITDAは27年7月期に100億円達成を目指しています。
印刷業界の市場規模自体は伸びていません。
しかしインターネット上で発注するオンラインの市場は業界全体のまだ数%しかなく、成長の余地があります。
昔からある大きな市場をデジタル化していくことが一番の成長ドライバーになっています。
ーー近年は、M&A(企業の合併・買収)にも積極的です。
永見 もう一つの成長のドライバーがM&Aです。私が代表になってから連続的にM&Aを実施し、昨年度で6社、今年度はすでに2社、当社グループに入っていただいています。
当社の隣接領域で、我々がシナジーを提供できる企業がグループに加わることで、成長がさらに加速しています。
M&Aにより、加わった企業が一緒にどれだけ伸びるかという発想でやっています。
顧客基盤や機能の共有化といったシナジーが生まれることで、加わった企業も利益成長を続けています。
M&Aについては、海外の投資家からも評価を受けています。まず日本は会社の数が多すぎるので合従連衡が必要だということ、次に日本は借入金利が低いためM&Aがしやすい。
そしてM&Aをするときのバリュエーションが欧米ほど高くない。M&Aをやらない理由はないと思っています。
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