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ディスカウント店大手のトライアルホールディングスが7月、西友を買収する。
単純合算で売上高1兆円を超える国内有数の流通小売りグループが誕生します。
「リアルコマースを変える」というビジョンの下に進める「最強DX」が全国に広がる。
今号の日経ビジネス電子版【雑誌セット定期購読】特集記事では、西友を飲み込んだトライアルHDの正体に迫る。
トライアルの「最強DX」買い物体験を変える
「西友は当社グループの中核会社の一社として、中長期的にシナジー(相乗効果)の最大化を目指す」。
ディスカウント店大手トライアルホールディングス(HD)創業家出身の永田洋幸氏(現社長)は3月5日、東京都内で開いた記者会見でこう力を込めた。
トライアルHDはこの日、総合スーパー(GMS)の西友(東京都武蔵野市)を買収すると発表した。買収額は約3800億円に上る。
トライアルHDは今回の買収によって、単純合算ベースで売上高1兆2014億円へと拡大する見込みだ。
一気に国内小売業のトップ10に名を連ねる。店舗数も585店に増え、トライアルは郊外、西友は東京を含む首都圏などの都市部が中心でお互いに補完し合う。
ウォルマートを目指し、初出店
一躍、全国区になったトライアルHDだが、特に店舗数ゼロの東京都に住む消費者にとってはなじみのある会社ではないだろう。
トライアルHDとは一体何者なのか。
源流は福岡市内で開業したリサイクル店だ。
「トライアル」の名を冠してスタートしたのは1984年のことで、洋幸氏の父である永田久男会長がPOS(販売時点情報管理)システム開発や大手コンピューターメーカーの受託業務を始めた。
「祖業はIT(情報技術)」といわれるゆえんだ。AV(音響・映像)機器を販売する家電量販店もスタートしたが、流行が去ったことで苦戦。
次の事業を探す中、ITを使った店舗運営を進める米小売り最大手ウォルマートのことを知った。
永田会長は2022年に発行した著書で、当時について「『日本でウォルマート式を実現できれば、劇的にお客様の買い物環境を変えることができるのではないか』と考えるようになった」としている。
本誌ではさらに、トライアルHDの成長推移グラフやトライアルHD副会長の亀田晃一氏のインタビューをご覧いただけます。
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