なぜ、老舗・かどや製油は「商社ツートップ体制」を敷くのか?株主価値を最大化する新アライアンス戦略

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今号の週刊エコノミストの2025年の経営者特集では、かどや製油社長・北川淳一氏のインタビューを紹介しています。

ごまの価値を極限へ高め、世界に貢献する北川氏の経営方針、野望について語っています。

 

 

ベストセラーごま油の秘密に迫る

 

ーー真ん中がくびれたごま油の容器は食卓の「常連」です。商品のラインアップを紹介ください。

北川 主力のロングセラー「金印純正ごま油」のほか、いりごま、すりごまといった「食品ごま」ラインなどをそろえ、家庭用ごま油では売り上げナンバーワンをキープしています。

ごま油は焙煎の程度で分けられます。焙煎したものは薄口から濃い口まであり、料理に応じて使用いただけます。

焙煎していない「太白ごま油」も人気です。

風味は強くありませんが、当たりはまろやかで、どんな料理にも合うのが特徴です。

 

ーー主な製造工程は?

北川 ごまは中南米やアフリカなどから輸入しています。きれいに洗って脱水した後、一定の温度と時間をかけて焙煎し、蒸気をかけて煮たうえで丁寧にゆっくり油を搾り出します。

作業を経て家庭にお届けしています。主力工場は瀬戸内海の小豆島(香川県)で、千葉県袖ケ浦市にも工場があります。

 

途中省略

 

ーー社長は三菱商事出身で、前社長の久米敦司会長(三井物産出身)とともに商社出身による代表取締役2人体制となりました。

北川 当社の株主構成は、三菱商事27%、三井物産22%、小沢物産・小沢商事が計16%ーなどです。

ツートップ体制により、商社2社のリソースやネットワークを存分に利用させていただくことが可能になります。

当社の企業価値の向上とともに、株主にも望ましい状態になると考えています。

 

ーー経営方針は?

北川 (顧客の支持を基礎に企業価値を向上させる)ファンベース経営を実践します。

もっと個人の方に「かどやのごま油」のファンになってもらい、強いブランドをともに築き上げていきたい。

4月には社長直轄の「ブランドマーケティング部」を新設しました。お客様や、工場がある小豆島や袖ヶ浦の皆さん、株主や原料を栽培してくださる農家など全ての方々にファンになっていただき、ブランド力を強化していきます。

また「研究開発本部」も新設しました。ごまの搾りかすには良質なタンパク質が含まれています。

世界では人口増などでたんぱく質が指摘される中、食品素材としての有効活用を検討しています。

ごまの価値を極限まで高め、世界に貢献していく方針です。


 

本誌ではさらに、海外展開の施策についてのインタビューをご覧いただけます。

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