
VOGUE JAPAN (ヴォーグ ジャパン)
30歳を目前にエマ・ワトソン が語る
『ハリー・ポッター 』の葛藤から、未来への希望まで
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不安とプレッシャーに押し潰されそうだった29歳
2020年4月で30歳になるエマ・ワトソンの夢はなんでしょうか。 彼女は2019年をきつい年だったと語ります。 それは自分がこの年ごろになったとき、どんなふうになっているかについて 『さまざまなイメージを持っていた』からだそう。 「私はこんなふうに思っていた。『なぜ、みんな30歳になることをそんなに大げさに騒ぎ立てるの?そんなのたいしたことじゃないのに……』。それが29歳になってみたらこうなったわ。『なんてことかしら、不安とプレッシャーに押しつぶされそう』とね。それもこれも急にいまいましい潜在的メッセージが押し寄せてくるからなのよ」
独身で幸せで、自らを「セルフパートナー」と呼ぶ
「私はいわゆる『独身だって完璧に幸せよ的主義』を信じていなかった」 エマはこう語ります。 「時間はかかったけど、いま私は(独身で)とても幸せよ。そして、この状態をセルフパートナーと呼んでいるわ」 しかし、彼女はデートはしているといい、 「特定のひとりの人と、というわけじゃないの」と その点ははっきりさせておきたいそう。
フェミニズム、 トランスジェンダー

『ハリー・ポッター 』後に受けたセラピー
エマにも、幼くして有名人になってしまった人物ならではの孤独がありました。 「どうして私なの?」 有名であることをもっと楽しめる人もいるだろうし、 私なんかよりもっとこういう生活を望んでいた人はいたはず…そう思っていたそうです。 「すべてがあまりに自分の手に追えなくなって、人生に混乱をきたしかけたことが何度もあった。有名になりすぎて、周囲から切り離されてしまったような気がしたの」 彼女はセラピーを受け、こう思い出すことによって自分を取り戻すと言います。 「私には弟妹がいる、私には家族がいる……。私には自分自身の人生、アイデンティティがある。それがなによりも大切で価値があって確固たるものであり、私は有名人だとか人気シリーズに出ているとかそういったことは一切関係がない」 世界に知られるエマ・ワトソンは、有名人である前に、一人の人間として いろんな葛藤と闘いながらも、世界で悲しむ人を救うためにも学びと発信を止めません。
エマ・ワトソンさんのインタビュー記事はこちらからお読みいただけます。
