『全力!脱力タイムズ』有田哲平・岸博幸の対談「もう手を抜けなくなっちゃった」

  • 更新日
  • 有効期限 2023.11.02

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デビューから約30年にわたり、第一線で活躍している芸人・有田哲平さん。

GOETHEでは、演者としてはもちろん、企画や演出手腕にも長ける『天才』の魅力を、
番組共演者であり、元経済産業省官僚の岸博幸さんとの対談や制作スタッフの証言も交え、紐解いています。

 

今回は岸博幸さんとの対談をピックアップします。

 

『全力!脱力タイムズ』で抜群の経営センスを発揮

 

 

お堅い報道番組形式を取りつつも、その実、サプライズ満載の新感覚バラエティとして、
視聴者だけでなく業界関係者にもファンが多い『全力!脱力タイムズ』(以下『脱力』)。

メインMCであると同時に総合演出も担う有田哲平さんに魅了され、芸能界のビッグネームや各界の著名人が出演、
“無茶ぶり”にも積極的に答えるという異色の番組です。

 

レギュラーコメンテーターを務める岸博幸さんもそのひとりです。

 

岸:『脱力』でご一緒させていただき、つくづく感じるんですが、有田さんは天才であり、バケモノ!読者が学ぶべき点が多々あると思い、以前から、有田さんを『ゲーテ』で特集すべきだと推していたんですよ。

 

有田:僕なんかがいいんですかという気持ちがありますが……。『ゲーテ』は、岸先生の連載はもちろん、いつも見ている雑誌なので、すごくありがたいです。

 

岸:有田さんは『脱力』の会議に毎週何時間も参加され、企画から携わっていますよね。

 

有田:最初は軽い打ち合わせ程度だったんですよ。それが1時間増え、2時間増え、週1回が2回になり、別の局とかゴルフ場まで(企画編成の)狩野や(制作総指揮を担う)ラリータが追いかけてくるんですよ(笑)。

それに、解説員の先生方や小澤(陽子)アナウンサーに、キャリアがぶっ壊れるようなことをしてもらっているじゃないですか。岸先生に、(番組内で)「そんな難しい言葉、僕わかりません」って言わせたり(笑)。でも、皆さん、面白がって乗ってくださる。そうしたらもう手を抜けなくなっちゃったんです。

 

岸:実際、収録に行くのが楽しくてしかたがないです(笑)。

 

有田:マジですか!?嬉しいな。

 

岸:僕は、番組を企業に例えるなら、総合MCが社長で、プロデューサーや演出家が中間管理職で、現場スタッフは社員だと思っているんです。とある調査によると、企業にイノベーションが起こるのは、社員の心理的安心感が高いところだそう。

有田さんは、現場の企画を頭からNOと言うことをせず、自由に、伸び伸びとやらせている。その安心感があるから、スタッフのモチベーションが上がるし、「もっと挑戦的なことをやっていいんだ」と思えるんでしょうね。革新が生まれる方法を、自然とやっているんですよ。

 

有田:台本が上がってきた時に、「これ、前もやったよね」とか「これだと視聴者が飽きちゃうよね」って、しょっちゅう言っていたんですよ。そうしたら、だんだん革新的な台本になってきました。今では過激すぎて、「ちょっとやり過ぎでは?」って。僕が止めに入るくらい(笑)。

 

岸:その時も、ちゃんと代案を出されますよね。基本、現場に任せ、暴走した時は、ちゃんと入って調整してくれる。そんなトップだと、現場は気概を感じて、もっと頑張ろうと思うもの。有田さんがしていることは、マネジメントの観点でも、素晴らしいですよ。

 

有田:番組には大勢の人が関わっているので、最初から口出しはせず、ある程度決まった段階で台本を見せてもらい、自分なりの意見を伝えるようにしています。ただ、当然のことですが、自分ひとりで番組がつくれるわけでは全然なくて。先生をはじめ共演者やゲスト、スタッフのおかげです。

 

岸:有田さんは、優しくて、温かい。僕も含め、一緒に仕事をした人はみんな有田さんを好きになって、「この人のために、頑張ろう!」という気にさせられるんですよね。

 

有田:ありがとうございます。恐縮です。

 


 

本誌では、対談の続きや、業界人の方たちが語る有田さんについても掲載されています。

 

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