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物語を生きるキャラクターの考え方や生き様から気づきを得たり、
コマの中のちょっとした小ネタから雑学を学んだり。
働く大人こそ、漫画を読むことで、まだまだ自分の世界は広げられるはず…!
BAILAでは、漫画好きで有名な内田理央さん、宇垣美里さんにインタビュー。
今回は内田理央さんのインタビューをピックアップします。
現実で経験できることは限界があるけど
漫画を通せば、なんでも追体験できる

生粋の漫画オタクとして知られる内田理央さんは、
王道な少年・少女漫画からマイナー作品まで読む、守備範囲がかなり広いタイプ。
「いろいろな種類の漫画を読むのが楽しいのは、“私という人間の人生では起こり得ないこと”をたくさん体験んさせてくれるから。漫画の世界に没入すれば、スポーツ選手、恋する女子高生、ヒーロー、殺し屋……何だって追体験できる。それがリアルな経験のように自分の血肉になって、心が動いたり、変化したりできるんです。
働く私たちにとっては、漫画を通じて追体験することで、夢や勇気をもらって日々を頑張るエネルギーが出ることもあれば、逆に、今の状況から“逃げる”という選択肢を与えてもらえることもあると思います。
つらい仕事や生活に苦しむキャラクターが“ときには逃げることも大事”と教えてくれる『凪のお暇』や、ほかにもそういった実体験をもとにしたエッセイ漫画がたくさんあるから」
フィクションの漫画が、現代世界にある大きな疑問に対する理解の助けになることも多いと話す内田さん。
「漫画って、すべてを“上から見ているような視点”で俯瞰で読むこともできるじゃないですか。主人公やそのライバル、周りの人々の信念や気持ちを知ったうえで、ストーリーを咀嚼することができる。
たとえば『進撃の巨人』では、ひとつの物語をさまざまな立場の視点から見られたことで、“人によってそれぞれの正義がある”、“繰り返すことの愚かさ”を、説得力をもって知ることができました。
これを史実から学ぼうとすると、とてつもない時間がかかっていたはず。フィクションの世界だったからこそ、作品の中で物語に入り込み、学ぶことができたのかなと。自分の視点だけでは気づけなかったことに気づかせてくれる、漫画が教えてくれることはたくさんあります」
20代の頃と今とでは、漫画との向き合い方が変化している、とも。
「昔は『キングダム』のような戦闘シーンのある作品を読んでは、“私はこの世界だとすぐ死んじゃうモブキャラだ!”、“戦える強い人間になりたい!”と力をもらっていました。
でも、年を重ねた今は考え方が変わって。モブキャラでもそのキャラクターに焦点を当てた漫画を描けば、それぞれに深い物語があるはずだと思っています。
だから今は、“主人公みたいに強くなりたい”ではなく、“どんな私でも、私の人生という漫画の主人公だ”と考えるようになりました。今は、面倒くさがりな30代女子が、頑張って今日も働く……という漫画の主人公(笑)。こんな私の漫画を自分の選択と努力で、面白くしてやる!という気概で生きています」

本誌では、宇垣美里さんのインタビューも掲載されています。
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