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東京都世田谷区にある所さんの事務所兼ガレージを『世田谷ベース』と呼ぶようになり、今年で18年目。
開設以来今日に至るまで、クルマの改造プランを練ったり、自らバイクをいじったり、畑をやったり、
音楽を作ったり、架空の動物を創造したり、毎日休むことのない所さんのクリエイティブが世田谷ベースから発信され、
徐々に『万物創造基地』というイメージが構築されていったのでした。
そんな世田谷ベースの開設の瞬間から、
18年の歳月を振り返ってみようというのが今回の『所ジョージの世田谷ベース』のテーマ。
思い出と共に、名作たちを一気に紹介しています。
2005年8月
ここで世田谷ベースを建てよう!

だだっ広い土地の真ん中に、サバーバンが1台。
この写真は、後に『世田谷ベース』と呼ばれることとなる、
所さんの新しい事務所が建設される前に撮影された貴重なカット。
サバーバンが止めてあるあたりが、現在の世田谷ベースで言う向かって右側の車庫の辺り。
建物やガレージのサイズや道幅などを確認し、イメージしている建物とその使い勝手を検証しながら、
どんな事務所を建設しようか考え中です。
2005年9~10月
理想の事務所が1/43模型として完成…!
前はトランザムなのに後ろはカマロ?

世田谷ベースを作るにあたり、所さんがイメージしていた絵柄は、ドラッグレースをやっていた頃の古い横田基地、
あるいは、アメリカの街外れにある小さな民間飛行場。
滑走路があって、その脇には木造の格納庫が佇むそんな風景を具現化する為にはどうするべきなのでしょうか?
設計チームが試行錯誤を繰り返し、完成した模型がこちら。
工場は、建物の建設から始まりました。
現在はアスファルトが敷かれ、滑走路イメージの通路が完成している場所も、この段階ではまだ土のまま。
その現場にやってきたのは、2代目カマロをベースに顔面をトランザムに改造したトラカマ。
カマロとトランザムは、元々共通のプラットフォーム使用している兄弟車なので、
顔面を入れ替えられるんじゃないか?と取り組んでみたものの、
あっちの作りもこっちの作りも全然違ったため、結局フロントフェンダーから先を全部作り直して完成した名作。
2016年11月
スペースが広がり、室内が綺麗に片付く

ブロックのように積み上げられて壁のようになっていた棚は全て撤去され、
向こうまで見渡せるようになった室内空間。
棚に収納されていた荷物は、増築した建物の中に用意したスチールラックに収められ、
床に置いてあった荷物は天井裏のスペースへ移動。
応接室の荷物も大半は増築した部屋に収められたことで、
足こぎのジョンディアで走るスペースが確保されていた2006年頃の雰囲気が取り戻されました。

本誌では、編集部の方と所さんが本誌を振り返りながら対談している記事も掲載されています。
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