《全国民に贈るサザンオールスターズ特集》桑田佳祐「過呼吸になりそうだった」

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『国民的』

 

サザンオールスターズほど、この言葉が似合う存在は今の日本にいません。

テロップをつけなければ聞き取れないほど独特の発音の歌詞を、日本中の誰もが口ずさむことができます。

しかも限られた期間ではなく、半世紀近くにわたってその座をキープし続けています。

 

『国民的』という称号の栄光と過程を一身に受け、それを音楽として昇華させ、日本中に届ける。

人々はサザンの音楽に接し、それぞれの生活に何かを持ち帰り、日々を生きる。

それがサザンと日本人の幸福な関係です。

 

そんなサザンが今年発表するアルバムのタイトルが『THANK YOU SO MUCH』。

1月から始まったツアーも各所で大成功を収めています。

このタイミングで、BRUTUSでは桑田佳祐さんをはじめとするメンバー全員へのインタビューが実現しました。

今回は、桑田さんのインタビューの一部をピックアップします。

 

是が非でもオリジナルアルバムを作りたかった

 

 

サザンは目下、全国13カ所26公演のツアー『LIVE TOUR 2025「THANK YOU SO MUCH!!」』の真っ最中です。まずはツアー序盤を終えられていかがですか?

 

「おかげさまで楽しく回らせてもらっています。メンバー一同、テンション高くライブに向き合えていると思います」

 

ニューアルバムに収録される「桜、ひらり」は能登半島地震からちょうど1年を迎えた今年の元旦に配信リリースされました。石川公演の会場では、地元の方々の飲食店や『輪島朝市』への出店、能登地震の様子を伝える写真展といった取り組みも行われていました。

 

「特に石川はそうなりましたね。やっぱり、ライブに来るお客さんそれぞれに生活があって、サザンのライブに来る道中もすごく大事にして入れている。その道中でもより多くの何かを感じていただけたらと、うちの若いスタッフたちが演出してくれました。でもね、僕、石川の初日はすごく緊張しちゃって。過呼吸になりそうだったもん」

 

やっぱり初日は特別なものですか?

 

「何年やっていてもそうですね。例えば会場それぞれで天井の高さも、楽屋も、客席との距離も、お客さんの雰囲気も違うでしょ?リハーサルをやっていた気持ちのまま入ろうと思うんだけど、最初の曲とかは、目を開けると目の前が真っ暗だし。(取材日の時点では)6公演やりましたけど、1曲目は毎回過呼吸になりそうです。むしろ、去年のロッキン(ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in HITACHINAKA)の方がリラックスしてやれたかもしれない」

 

サザンの“最後の夏フェス出演”でしたね。

 

「一昨年の茅ヶ崎ライブと古年のロッキンで弾みがついたところでアルバムを仕上げつつ、ツアーに臨めたおかげで、良いコンディションにさせてもらえました。今回は久しぶりのツアーというだけじゃなく、新鮮に感じられる部分も多いんです」

 

ニューアルバムの新曲をリリースに先駆けてツアーで披露するというスタイルは、サザンとしても異例ですね。

 

「実はもうちょっと前倒しのスケジュールでツアーを始めるようなプランを考えたこともあったんです。でも、やっぱり是が非でもオリジナルアルバムを作りたかったし、こうしてツアーの中で初めて聴いてもらうのも悪くないんじゃないかなって。新曲がお客さんにどう響くのか、僕らも楽しみにしながら各地を回れていますね」

 


 

本誌では、アルバムのことやバンドのこと、音楽活動についても語っています。

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