【幸せのひきがねは何処にある?】所ジョージ「当たり前ではない行為の中で、幸せを感じることができる」

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『所ジョージの世田谷ベース』は、所ジョージさんが毎号巻頭を飾る大人気月刊誌『デイトナ』のスピンオフムック。

所さんの事務所兼、遊び場?になっている世田谷ベースには所さんの全てが詰まってます。

今号のvol.55 幸せのひきがね 改訂版では、所さんによる幸せ・楽しい人生のつくりかたについて掲載されています。

今回は、『はじめに』の部分をピックアップしたいと思います。

 

幸せのひきがねは何処にある?

 

 

文:所ジョージ

 

幸せっていうものは、当たり前の中にはなかなか見つからないなぁと思うのです。

 

例えば、時計。

今の時代、スマホを見れば時間は簡単に分かるし、わざわざ腕時計をする必要なんて無くなってしまいました。

万が一手元にスマホが無くても、そこら中に時計は沢山ありますし、時間を知るのに困ることなんかありません。

つまり、時計を見て時間を知るなんていう行為は、当たり前のことになってしまっているわけです。

 

ワタシは近年、70年代のセイコーファイブ辺りの腕時計を愛用しています。

機械式の自動巻きなんですが、油が切れちゃってて腕を大きく振らないと、ゼンマイが巻けない。

だったら、他に良い時計なんか沢山あるんだから、それ付けりゃ良いじゃんって思うでしょ?

そうじゃないんですよ。

 

若干調子の悪いセイコーファイブのゼンマイを巻くために、腕を上下に大きく動かしたりなんかするのです。

腕を激しく振る、ゼンマイが巻ける、すると、元気に時計が動き出す。

おっ、ちゃんと動き出したぞ、この時計の自動巻きの機能はまだ生きてる!!って、そんなことに、幸せを感じるのです。

 

さらに、スマホの時計と見比べて、数日前に合わせた時間が全然狂っていない!!なんてことを確認して、また幸せ。

スマホが手元にあるんだから、時間はそれで見れば良くない?というのでは、幸せは見逃してしまうのです。

 

古いセイコーファイブを何とかしてオートマチックでゼンマイ巻いてやろうとか、日差でどのくらい時間が狂うのかをちょこちょこ確認してみようとか、当たり前ではない行為の中で、幸せを感じることができるのです。

 

だったら、手巻きで良いじゃねーかよってたまに重いますけどネ(笑)。

 

クルマやバイクなんかもそう。

今のクルマなんて、エンジン掛かって当たり前、壊れなくて当たり前、目的地に着いて当たり前……。

そうなっちゃうと、幸せを感じるチャンスになんて、なかなか出会えない。

 

ウチにあるクルマの場合は、出かける前日からバッテリー充電して、プラグチェックして、キャブの中に残ったガソリン気にして、かぶらないように慎重にアクセル煽りながら、イグニッション回して、グワンってエンジンが掛かっただけで、おぉ、今日も調子良いねぇなんて幸せな気分になるわけでね。

タイミングによっては、調子悪くてエンジン掛からない場合もある。

そんなの見つけた時には、ワクワクしちゃいますね。

よしっ、自分で直してみよう!!なんて張り切っちゃって。

自分で直せちゃった時には、ワタシには何でも直せる能力があるなぁ!!なぁんて、また幸せを感じてしまう。

そのクルマに乗って目的地まで到着したら、さらに幸せでしょ?

「こんなクルマで良くここまで来たねぇ」なんて褒められちゃったりなんかして。

 

つまり、当たり前の手前側なんですよね、幸せのひきがねがあるのは。

当たり前を装い、自分の力でなんとか都合をつけようと、色々やってみる。

そうすると、毎日の生活が楽しくなっていく。

それに気付いてしまったワタシは、あっちからもこっちからも幸せが押し寄せてくる、楽しい日々を過ごしているのであります。

 


 

本編はぜひ本誌をご覧ください。

 

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