長く続く愛される大阪の食堂へ 洋食『新富士本店』・麺丼『聖天地 春日』

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あまから手帖

長く続く愛される大阪の食堂へ

洋食『新富士本店』・麺丼『聖天地 春日』

  ◆この記事が掲載されている雑誌は、期間限定で丸ごと1冊読むことができます◆   長年、街の人もお腹も心も満たしてきた、地元の食堂が日本中にはあります。 そこにはノスタルジーなだけでなくわざわざ目指してでも行きたい味わいがあります。 今回は、わざわざ行っても食べてみたい大阪の街のレジェンド食堂を紹介します。  
洋食『新富士本店』 岸里玉出の”富士級”ポーク
    西成区の岸里玉出駅から歩いて8分のところにあるのは『新富士本店』 創業から56年間、看板メニューとして君臨するポークチャップが人気です。 価格は1600円(2019年12月時点) 付け合わせは季節の野菜にスパゲッティ、味の変化が欲しいときのためのレモン。 ライスは別注で220円です。   店主・宮本速雄さんは 「ジューシーに仕上がるよう、肉に厚みを持たせます」と 鹿児島産もち豚のリブロースをグローブのようなゴツいサイズ、 なんと330g分カットして、表面に粗挽きコショウを振ってカリッと揚げるように焼き 白ワインでフランベ、仕上げにデミグラスソースをたっぷりとかけます。   頬張ると肉はスッと歯切れよく、脂の甘み、肉の旨みが爆発します。   長男の俊朗さんと次男の寛則さんは 「デミグラスソースは1週間かけて作るから、ほんま、鍋から離れられんのです」 と話しながら眉を下げます。   奥様の典子さんは 「お父さん、こだわる人やからマヨネーズもドレッシングも手作りで」 にこやかに話します。   ご飯を追加しても、ぺろりと平らげてしまうほどの美味しさ。 家の食卓で食べているかのような安心感も箸が進む要因かも。 こんなあたたかな定食屋で食べられたらほっこりしそうですね。  
麺丼『聖天地 春日』 聖天地で古色の中華そば
    昭和2年創業、店主の平井浩三さんを含め「だいたい80歳」という4人で営む麺丼の食堂。 みなさん年齢を感じさせない仕事ぶりで、心安い接客にも年季が入ります。   大阪大空襲をまぬがれたという建物は、なんと創業時のまま。 「看板は焦げてしまったけどな」と店主。   中華そばが生まれたのは60年前。 新世界の商人から教えてもらったと先代が突然始めたそうです。 昨今のラーメン店では自家製麺が流行ですが、 こちらでは創業当時から麺はすべて毎日打っているそうです。   だしは「出前すると濁るから」と昆布は使わず、 その分旨みをしっかり出すために混合節をたっぷりと。   うどんだしと鶏ガラ、焼き豚を炊いたタレを合わせ、 コショウを利かせたスープにプルリと喉ごしよい素直な麺で ひと口目から体の端々まで染み渡ります。   歴史長く続いている中華そばを一度は食べてみたいですね。  
  大阪には美味しい食堂がたくさんあり、長く愛されています。 本誌では、さらに多くの食堂を紹介しています。 写真と共に記事を読むとお腹がグーっと鳴ります…!   記事はこちらからお読みいただけます。 記事の有効期限: 2021年1月29日 Friday]]>