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人気店や繁盛店には必ずといっていいほど、共通の要素がある。それは何か。
料理が美味しい?接客がいい?居心地がいい?そんなのは当たり前。
行列ができるそば店には「名物そば」や「看板そば」といった、その店を代表するそばが必ずあるはず。
店を訪れたら、まずは注文したくなるそば。
今号の蕎麦春秋では、そんな人気店の名物そばを紹介しています。
リーズナブルにカラスミ蕎麦を食べられるお店
鎌倉:「月と松」
(取材・文=牧隆文)
「月と松」は一昨年、鎌倉にオープンしたカラスミそばの人気店。
店までは江ノ電の和田塚駅から徒歩十分。
掲載は本誌秋号だが、取材時は夏真っ盛り。うだるような八月の猛暑の中、十分も歩かなければならないとは、心が折れてしまいそうになる。
命の危険すら感じるといったら大げさか。とはいえ、鎌倉は海が近い分、東京都内に比べていくらか暑さをしのぎやすい。
由比ヶ浜や材木座のビーチを横目に、心地よい潮風を受けながら国道一三四号線を歩けば、テンションも俄然高まってくる。夏といえば海、海といえば湘南である。
海岸から程近い材木座の住宅街に入ると、店舗建物が突然現れる。
立派な門構えの日本家屋。建物は大きく、庭も広い。
聞けば築百年以上だそうで、古都・鎌倉に似つかわしい“古民家そば屋”なのだが、住宅街のど真ん中でこんな古い建物が長年残り続けてきたのは意外というしかない。
そして、この趣ある空間で看板メニューの「からすみ蕎麦」を堪能できるのが、月と松が人気店たる所以だ。
そばに擦り下ろした黄色い粉末状のカラスミがふりかけられたビジュアルが印象的なカラスミそば。
従来、高級和食店や料亭等で提供される会席料理のコースに組み込まれていたそばだった。
だが、その美味しさが知られるようになり、近年はそば店でも目にする機会が多い。
兵庫・芦屋の人気店「土山人」のものがとりわけ有名だ。
続きは本誌で・・
本誌ではさらに、月と松が織りなす蕎麦と食材へのこだわりを、料理長が熱く語ります。
その深淵なる世界に触れれば、きっとあなたもこの味の虜になるはず。

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