歴史を刻む“江戸前そば”百年以上愛される老舗の総本家・南千住『砂場』の歴史

  • 更新日
  • 有効期限 2025.12.30

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2024-12-23 発売号 (vol.72)

 

美味しい「そば」のお店が知りたい!!
蕎麦春秋では「続・百年そば屋」を特集。
まだまだある古きよき名店をピックアップしてみました。

 

本誌70年号で東京で100年以上続き老舗そば店を特集しましたが、思いのほか好評で「もっと“百年そば屋”を紹介してほしい」との声が相次ぎました。
実際、他にも老舗店はまだまだ多く存在し、2匹目のドジョウではないですが、改めて百年そば屋を紹介します。

 

続・百年そば屋

“三大暖簾”の一角を占める老舗の総本家

南千住・砂場

「江戸三大そば」の一つ、「砂場」の総本家。

 

「藪」「更科」と並ぶこれら三暖簾はいずれも江戸時代に創業した名店揃いで、“百年そば屋”どころではない古い歴史を誇ります。

 

三暖簾の中でも砂場は最古参で、その屋号の起源は江戸時代以前の豊臣秀吉が天下統一を果たした時にまで遡ります。

 

大阪城建築時に「和泉屋」という菓子屋が、資材の砂置き場にそば屋を開業したことに由来するのだそう。

 

もともとそばがきとして食べられていたそばを、麵切りして提供したには砂場が最初だという説もあるほど。

 

現在の店舗建物は、五四(昭和二十九)年に建てられた総檜造りの二階建て
風情ある木造建築で、界隈でもひときわ目を引く建物です。

 

「現在は一階のみの営業で細々とした家族営業ですが、昔は十数名のスタッフを抱えていて、二階にもお客さんを入れていました」

 

と話すのは、十四代目店主の長岡孝嗣さん。

 

老舗ならではの魅力に地元客やそば通のみならず、最近は多くのインバウンドで賑わっています

人気のそばは…

 

人気のそばは「天ざる」

 

二ハそばに、ホワイトエビと人参や水菜、ナス等の天ぷらが付いてくるオーソドックスなメニューですが、一風変わっているのが天ぷらの揚げ方
同店ではゴマ油で揚げる際、備長炭を入れています。

 

そばは一番粉と二番粉を使った、喉越しに優れた細打ち
更科ほどではないですが、色が白くてホシが見えないのが特徴です。

 

そばの風味を主張し過ぎない、いい意味で中庸ともいえる典型的な江戸前のそば
つゆは濃い口ながら、やや甘めです。

 

 

このあとは「砂場のつゆ」「伝統について」に続きます。ぜひ、本誌でご確認ください。

 


 

本誌ではまだまだ「百年そば屋」を紹介されています。

 

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