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ハードルが低くなったといわれる精神科や心療内科。
心の不調を感じたときに頼っていいのは、どんな医師・専門家なのでしょうか。
今回は医師が教える『頼れる精神科医、危ない精神科医』の見分け方を紹介します。
和田秀樹先生…精神科医。
東京大学医学部卒業。和田秀樹こころと体のクリニック院長。
『ストレスの9割は「脳の錯覚」』など著書多数。
樺沢紫苑先生…精神科医、作家。
札幌医科大学医学部卒業。2009年からYouTuberとして
『精神科医・樺沢紫苑の樺チャンネル』で精神医学の情報を配信中。
『頑張らなければ、病気は治る』など著書多数。
風邪と違って自然治癒は難しい

和田秀樹先生
啓発キャンペーンなどが影響し、うつ病の患者数が急増している。
最近では成人後の発達障害、『スマホ依存症』といった新手の精神疾患も注目されている。
心の病は身近になり、精神科へのニーズも高まっている。
しかし、立ち遅れた日本のメンタルヘルスには依然、課題が山積している。
WHO(世界保健機関)やアメリカ精神医学会などの推計によれば、少なくとも人口の約3%がうつ病だという。
そうすると、日本のうつ病の患者数は350万人以上のはずだが、実際に受信した患者数は約130万人。
つまり、200万人以上がうつ病でありながら、治療を受けていないわけだ。
「うつ病=心の風邪」というキャンペーンも、聞いたことがあるだろう。
「誰でもなる」という意味ではそのとおりで、ハードルが高かった精神科を受診しやすくなった。
しかし、うつ病は風邪と違って、自然治癒しないことが少なくない。
適切な治療を受けなければ、悪化して自殺を図るなど、生命の危機も高まる。
精神医療を提供する側にも、問題がある。
例えば精神疾患の約6割にしか薬は効かないのに、
安易な薬物療法で医療不信に陥り「難民化」する患者も大量生産している。
発症してからでは医師選びに苦労する
樺沢紫苑先生
転院が容易な環境にある東京都内では、精神科の再診率が約50%ともいわれています。
厚生労働省が2017年に行った調査によれば、内科の再診率は約9割、歯科の再診率は約8割。
いかに精神科の患者さんが「すぐに医師を見限るか」がわかります。
しかし、患者が「この医師は信用できない」と思っていても、必ずしもその判断が正しいとは限りません。
特に精神科にかかるような患者さんは、ネガティブかつ警戒心が強い傾向にあるため、
初診の医師に対する評価は辛めになります。
精神科の仕組みや問診に慣れてきた3~4人目の精神科医が「自分に合った医師だ」と感じることが多いのですが、
最初に見限っていた医師と3回目の転院で出会っていれば、その医師が患者にとってベストな医師だった可能性もあります。
評価が主観に強く左右される精神科ならではの状況だといえますが、
残念ながらメンタルを崩している状態では、これに気が付くのはなかなか困難です。
そのため、いま健康な人も対岸の火事とせず、正しい知識を習得することが大切です。
また現在通院中の方も、複数の視点から自分の置かれている状況を見直すと、新たな気付きが得られるでしょう。
本誌ではさらに詳しい、頼れる精神科医・危ない精神科医について記載されています。
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