【食と体調の新常識】病気リスクを下げて、かつ集中力が上がる食事法

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おいしいものは食べたい。

でも病気や体調も気になる。

 

今回のPRESIDENTでは、現代人ならではの悩みを最新理論で賢く解決するためのヒントを紹介しています。

 

病気リスクを下げて、かつ集中力が上がる魔法の食事法について、
実践者の一人でもある解剖学者・養老孟司氏と『「空腹」こそ最強のクスリ』著者である医師・青木厚氏の対談をピックアップします。

 

「食べ過ぎ」は万病のもと

 

 

養老:僕は世代的に食糧難の育ちです。昭和12年生まれですから、小学校の低学年のときに終戦を迎えました。戦争中から戦後しばらくは本当に食べるものがありませんでした。

そのせいか昔からお米を食べる習慣がないんです。お米を食べると頭がボーッとしてしまうから、今も麺類やパンで間に合わせることが多いです。

 

青木:お米を食べるとボーッとするのは血糖値が上がるからです。ただ、麺類やパンでも血糖値は上がります。

 

養老:どうしてなのかな。お餅は腹持ちがいいでしょう。お米を食べるとその感覚になるんです。もつんですけど、後を引いて、どうもシャキッとしない。

高校生の時にチキンラーメンが初めて発売されたんですそれを一気に7袋食べたことをよく覚えています。

 

青木:お米より麺類やパンを好む傾向は同じでも、食糧事情が良くなって食べる量は増えたのですね。食習慣は環境に規定されるところがあります。

人類がこの世に誕生して440万年。振り返ると、人類は長い間、飢餓と戦ってきました。ようやく日本で稲作が始まったのは3000年前です。

それ以降も江戸時代までは1日2食。朝に太陽が昇ってごはんを食べて、太陽が沈む前には晩ご飯を食べ終わって、夜は静かに過ごすというライフスタイルでした。

好きなものを好きなときに好きなだけ食べられるようになったのは、昭和40年以降のことでしょう。歴史を振り返ると、それはごく最近のこと。人類は飢餓状態に置かれているのが普通だったのです。

 

人間の身体も飢餓に適応するようにできています。人間は血糖値を城翔させるホルモンを4種類分泌します。成長ホルモン、グルカゴン、コルチゾール、カテコラミンの4つです。

 

ところが血糖値を下げるホルモンはインシュリンの1種類のみしかありません。

つまり、人間の身体は低血糖であることを前提にできてきて、
今のように高血糖で血糖値を下げなければいけない状況は想定していなかった。

ところが養老先生がチキンラーメンを7袋食べたように、今は好きなだけ食べられます。食べると幸せホルモンが出るので、体は必要としていなくても食べたくなる。それでは栄養過多になって病気になりますよね。実際、この40年で糖尿病の患者さんは50倍に増えています。

日本人を含めて東南アジアの人たちは人種的にインシュリン分泌量が弱いので、
ちょっと食べすぎただけで高血糖状態になってしまいます。

 

養老:僕も中年になってから当然のように糖尿病を発症しました。血糖値が高いという指摘はしょっちゅうでしたね。約20年前にヘモグロビンA1cが高くて、このままでは入院だと言われたことがあります。食事を半分にして歩くのを増やしたら3ヶ月で正常値に戻りました。

 

青木氏が考える『一日三食』の弊害

 

 

青木氏によると、1日3食摂ると万病につながるといいます。

(1)内臓の疲れ

(2)肥満

(3)老化の進行

 

本誌では『1日3食』の弊害の理由や、対談のつづきも掲載されています。

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