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食べることは、身体のためにも、心のためにも欠かせないものです。
何を、どう食べるか。
栄養や楽しみ方を日々考えていることでしょう。

では、食べるために必要な“口の健康”について考えていますか?
毎日繰り返している咀嚼(噛むこと)と嚥下(飲み込むこと)ですが、
将来、それらを当たり前にできなくなってしまう可能性もあります。
食事はこれから毎日一生続けていくこと。
これからもずっと楽しんで食べるために、どのように咀嚼と嚥下の力を維持していけばいいのでしょうか。
睡眠と同じく、咀嚼にも“質”がある
新潟大学 大学院 医歯学総合研究科 包括歯科補綴学分野教授の小野高裕先生によると
咀嚼と健康の関係が注目されるようになったのには、生活習慣病の増加があるといいます。
健康意識は高まる一方なのに、なぜ生活習慣病が増加するのでしょうか。
その原因のひとつとして、咀嚼が考えられるようになりました。
「咀嚼は睡眠と似ていると私は考えます。それは“質”が重要という点です。
睡眠はただ長く眠ればいいわけではない、ということはみなさんご存知だと思います。例えば『睡眠時無呼吸症候群』。眠っている間に何度も呼吸が止まるもので、熟睡することができません。つまり睡眠の質が悪化しているわけです。日中眠気に襲われるほか、高血圧などの生活習慣病につながっていきます。
咀嚼にもまた、質があります。
咀嚼は無意識にやっているものですから、意外に自分の咀嚼の質をわかっていない人が多くいます。咀嚼も、睡眠も一生続けていくもの。やはり良質なものであるほうがいい。
自分の咀嚼能力を知り、質を向上させること。それが、医者に頼り過ぎない未来へつながっていくかもしれません」
咀嚼の自覚と実際の能力には
ギャップがある!?

噛む能力が低いと男性はメタボになるリスクが高まること。
さらに、“嚙めていない”ことを自覚していない人ほど
メタボになりやすい食事を続けやすくなる、という点を考えていく必要があります。
意外かもしれませんが、噛めていないことに気づいていない人は多いそうです。
「入れ歯の調子が悪くて噛みにくいと、大学病院へ来られる高齢の患者さんに、普段どんな食事をとっていますか?と尋ねると、『好きなものを、なんでも食べている』とおっしゃるんです。食事には困っていませんと。さらに、柔らかい食品から硬さのある食品を20品目並べた表をお見せして、食べられないものを聞くと、こちらもすべて食べられるとの回答でした。
しかし、検査用のグミゼリーで咀嚼能力を計ると、スコアは低い。実は噛めていなかったんです。噛みにくいとは感じているものの、嚙めていないとは思っていなかったというわけです。
このように、自覚と実際の咀嚼能力にギャップのある人が多くいます」
本誌では、噛みごたえのあるものを食べる機会が減少していることについてや
食べるためには舌や飲み込みのタイミングも重要ということが紹介されています。
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