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21世紀になって生活に必須のツールになったスマホ。
一方で、大人も子どもも過度な使用が体調不良や学力低下を招くと指摘されています。
知力を下げないよう、使いこなすことは可能なのでしょうか。
スマホの危険性を説いてきた精神科医・和田秀樹先生が解説します。
あなたの不調はスマホのせいかも
睡眠時間が削られる、眼が悪くなる、集中力が低下する…。
いずれもよく知られたスマホの悪影響です。
とりわけメディアでは若者のスマホ依存が言及されがちですが、大人やシニア層にとっても
スマホは同じように危険なものです。
「私が特に問題だと思うのは、スマホが人間の思考回路を変えてしまう点です。たとえば、スマホの小さい画面で文章を読むのが当たり前になると、文字情報の読解力が弱くなります。
目につく見出し部分のみを流し読みするか、短い文章しか読まなくなり、情報処理力が下がっていくのです。ツイッターが流行したのも、140字という文字制限によるところが大きいでしょう」
PCの広いスクリーンで読むと140字では物足りなく感じますが、
スマホの画面だと140字はちょうどいい字数です。
情報処理力が弱いと、物事を多面的に見ることができなくなります。
「私は、このダイバーシティの時代においては、ひとつの物事に対し多面的に答えを引き出せることが、頭のよさを測る物差しになると考えています。
たとえば『コロナで一日◯人の死者が出た』という情報にふれたら『はたしてその死者数はインフルエンザと比べて多いのか、それとも少ないのか』『死亡者数全体は増えているのか、減っているのか』など、さまざまな角度から深掘りして考えることが大切です。
しかし、スマホをだらだらいじっている人は提示された情報を鵜呑みにするだけで終わってしまいます」
また、先生が懸念していた日本人の『シゾフレ化』を、スマホが加速させる危険性も感じているそうです。
人間の性格は大きくメランコ型(うつ病気質)とシゾフレ型(統合失調症気質)の2タイプにわかれます。
心の世界の主役が他人であるか、自分であるかが両者の大きな違いです。
自分が主役のメランコ型に対し、他人が主役のシゾフレ型は
「主体性がなくなり人の意見に流されやすくなる」「濃い人間関係を回避する」という特徴があります。
スマホを使ってSNSを利用する人は多いと思いますが、そこでよく見られる
みんなが「いいね」と認めるものを優先するコミュニケーションはいかにもシゾフレ的。
いつでも『みんなと同じ』であろうとするあまり、人間関係も『広く浅く』の形式的な付き合いに終始します。
結果的にSNS上でたくさんの『いいね』を集めても、本音を誰にも明かせない寂しさを抱えてしまいます。
特に象徴的なのがインスタグラム。
投稿するのは明るい自分の写真に限られ、暗い自分など存在しないかのように誰もが振る舞っています。
LINEも同様です。
LINEは1対1の深いコミュニケーションをしようと思えばできる設計になっているにもかかわらず
実際には人に嫌われたくないという考えに支配されて、当たり障りのないコミュニケーションになりがちです。
またLINEにおけるコミュニケーションによって不安が増幅することも少なくありません。
メッセージを読んだか否かが既読マークによって相手にも伝わるため
「すぐに返事をしなくては」と急き立てられ、ゆっくりと言葉を練る時間の余裕がありません。
グループ間のLINEも、やはり他人の視線が気になり、他人に合わせようとする心理が強く働きます。
あなたはスマホ中毒になっていない?
スマホ依存度チェック

以下の質問に答えて該当個数をチェックしてみてください。
・スマホを見ているうちに無意識に時間が経っている
・人と話すことよりもテキスト、SNS、メールをすることの方が多い
・特に用がなくてもスマホをチェックしていることがある
・お風呂に入るときにスマホを風呂場に持ち込む
・スマホ画面を見ながら人と会話することがある
・運転など集中力が必要な作業の間もスマホを触ることがある
・スマホなしでは1日過ごせないと思う
・スマホがないと落ち着かないと思う
・少し時間が空くとスマホを開いている
・購入時よりスマホの使用時間が増えている
【依存度結果】
0~2項目:依存していない
3~5項目:やや依存している
6~8項目:依存している
9項目:かなり依存している
本誌では8割の日本人がスマホ依存だといいます。
さらに詳しい解説は本誌にてお読みいただけます。
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