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今や、女性の平均寿命は87.57歳。
私たちの人生はとても長いものになりました。
その中で、必ず訪れるのが更年期。
体と心が大きく変化することから“嵐のような10年間”と表現されることもあります。
ただ、それがいつなのか、何が起こって、どう対応するのか、わかっていない方も多いと思います。
更年期に無防備でいると、乗り切れないことも…。
嵐の中で道に迷わないための進み方を備えておくことが大切です。
今回太陽笑顔fufufuに掲載されている、産婦人科医の高尾美穂先生が解説する『更年期の進み方』を紹介します。
知らずにいることが不安を募らせることに
更年期は45歳から55歳ころまで
更年期は“不調”としてとらえられることが多いため誤解も多いのですが、更年期とは『時期』のこと。
閉経を挟んだ前後10年のことをいいます。
日本人の平均的な閉経年齢は50.5歳なので、大体45歳から55歳までと言われます。
ただ、閉経年齢は個人差があるので、あくまでも目安。
更年期に当たる時期は、人により違い、また更年期に特に不調が現れない方もいます。
閉経の前後で起こることも違う
更年期は閉経前5年と閉経後5年で、身体や心で起こることが違うそうです。
「まず閉経前の5年は、卵巣の機能の低下とともに、そこで作られる女性ホルモン・エストロゲンの涼も減少していきます。なだらかに減っていくわけではなく、突然多量に分泌されたり、わずかに分泌されたりとアップダウンを繰り返しながら減っていくわけです。
そのため、月経にもバラつきが現れます。経血の量や周期が不安定になったら閉経前5年に入ったサイン。それとともに、さまざまな不調が現れやすくなります。
そして、月経が起こらない状態が12ヶ月続くことで、閉経を確認することができます。
閉経後の5年は、卵巣からエストロゲンが分泌されなくなることで、脂質異常症、骨粗鬆症、動脈硬化などが進みやすくなりますから、病気に気をつけなければなりません。
更年期の10年間にはこういった変化が起こることを覚えておきましょう」
嵐のよう、と言われる理由
エストロゲンには以下のように数多くの働きがあります。
- コラーゲンの産生を促して肌や髪の潤いを保つ
- 骨を丈夫に保つ
- 血管のしなやかさを保つ
- 筋肉量を維持する
- コレステロール値を下げる
など。
エストロゲンは女性の美や健康を守っているのです。
10代でエストロゲンの分泌量が増え、20代で安定。
35歳くらいから徐々に減少し、40代になるとさらに減少して更年期を迎えます。
「更年期の10年間に起こる不調のほとんどはエストロゲンの欠乏によるものです。それによって起こることのひとつに、コラーゲンが産生されなくなることが挙げられます。それで肌が乾燥するわけですが、実は目や口、膣、外陰部などにも乾燥は起こります。全身の乾燥は、更年期の代表的な不調のひとつです」
閉経前5年はエストロゲンの欠乏に加えて、自律神経の乱れも起こります。
エストロゲンは、脳の視床下部からの指令を受け卵巣で作られますが、
40代になると卵巣に変化に視床下部は気づかず、
これまで通りの量を求めて『もっと作って!』と指令を出します。
卵巣はそれにこたえることができず、今度は指令を出し続ける視床下部も混乱し、疲弊していきます。
そうなると、視床下部の重要な働きのひとつである自律神経のコントロールが機能しづらくなり、
呼吸や体温、消化機能などの調整が上手くできなくなってしまうのです。
代表的な更年期症状である『ホットフラッシュ』(暑くないのに汗が出るなどの症状)や動機なども、
自律神経の乱れによるものです。
本誌では、閉経後5年に訪れる人生初の穏やかなときや、更年期に進むための正しい知識がさらに掲載されています。
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