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日本人の40歳以上の推定腰痛患者数は2800万人。
厚生労働省が行なっている『国民生活基礎調査』では男性が訴える不調のトップは常に腰痛、
不動のワースト1を堅持しています。
魔女の一撃がきっかけとなり3ヶ月以上痛みが続く慢性腰痛を抱えているという人も珍しくありません。
その痛み、諦めていませんか?
病院に行っても、整体に行っても、家でストレッチをしても、最初はよくてもすぐに痛みが戻ってくる…。
だけどもし、放っておいて手術が必要な重篤な腰痛疾患に陥ってしまったら…と考えると恐怖ですよね。
Tarzanでは、腰痛の痛みはちゃんと突き止められ、原因に応じた対処法もあると言います。
今回は腰痛についてピックアップします。
腰痛の8割は原因を突き止められる

山口大学大学院医学系研究科整形外科准教授の鈴木秀典先生は
腰痛と一生付き合っていくしか道はない?という疑問は大いなる誤解だと言います。
実はきちんと調べれば、多くの腰痛の原因は突き止められます。
そんな可能性が開けたのは2016年。
きっかけとなったのは『山口県腰痛スタディ』という研究で、
研究報告を行ったのは山口大学医学部の鈴木秀典先生らです。
「画像だけでは正確な診断ができない非特異的腰痛が85%という定説は、アメリカの総合診療医らの論文が基になっています。日本ではそれが、よくわからない=原因不明と解釈され、ほとんどの腰痛は明確な治療法がないという認識が広まりました。
ところが、山口県の整形外科の開業医の先生たちが主催した学会でそれはおかしいのではないかという問題定義が起こり、山口大学と共同で腰痛症の実態を調査したのです」
どうせ、原因不明なんでしょ、という腰痛患者の声に、
多くの整形外科医たちはずっと悔しい思いをしていたといいます。
調査対象となったのは自宅近隣の整形外科医院を受診した腰痛症患者。
腰がイテテ…という状態が長びいているのでとりあえず近所の病院に行ってみました、という方達です。
「対象者は最初の診断で79%が原因が分からない非特異的腰痛に振り分けられました。そこからアンケートや身体初見、問診、神経ブロック注射を行い、確定診断しました」
痛みの原因箇所に神経ブロック注射をして痛みが取れたら、明確に診断を下せます。
本誌のグラフを見ると、腰痛の8割は診断可能で、これまでの認識とは真逆の結果となりました。
「丁寧に診断を行えば多くの腰痛症は診断可能で、運動療法などの治療で対応できます。今ではそれが整形外科学会のコンセンサスで、これまでの誤解が解消されつつあります」
原因が分かればあとは自助努力するのみ。
本誌にてセルフチェックもできます…!
その腰痛の原因をセルフチェックで突き止めろ!

本誌ではセルフチェックで、あなたの腰痛の原因を突き止めるができるといいます。
腰痛に悩む方は一度チェックしてみましょう。
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