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70~80代の年老いた親は常にリスクに晒されています。
ですが、離れ離れに暮らしていると、そのわずかな異変に気づくことは難しくもあります。
SPA!では、病気、犯罪、異性の影……そんな見えない脅威から老親をイチ早く守る術を特集しています。
今回はその中から、認知症の兆候について紹介します。
「おかずが一品減る」「買い物はキャッシュレス」
複雑な作業ができない
「そんなことして大丈夫?危なっかしいな…」
帰省した際、久々に会った親の『異変』を目の当たりにしてそんな危機感に駆られた人もいるのではないでしょうか。
厚生労働省によると認知症になる平均年齢は若年性認知症を含む51.3歳だといいます。
いつ親が症状を発症してもおかしくないのです。
そこで今回、SPA!では親を介護している男女200人を対象にアンケートを実施。
『親に異変を感じたきっかけ』という問いに対して多かったのが認知症の兆候です。
「今までは当然、お米を箸で食べていたのに、久々に実家に帰ったらスプーンで食べるようになっていた」(55歳・男性)
「普段より歯磨きする回数が増えた」(60歳・女性)
今回、寄せられた回答の中には、
こういった記憶障害と思われるわずかな異変をきっかけに認知症が発覚したケースも多く見られましたが、
加齢による単なる物忘れなのか、深刻な記憶障害なのか、見極めは難しいところ。
老年学研究の第一人者である医師の渡辺修一郎氏はこう話します。
「細かい内容を忘れているということは普通の老化や健忘症でも見られますが、認知症の記憶障害は体験そのものを忘れてしまい、きっかけがあっても思い出せないという点に特徴があります」
記憶系の認知機能が低下し短期的な記憶に師匠が出てくると、
脳のワーキングメモリーをいくつも同時に使う作業が困難になります。
そのため、食材を切り、お湯を沸かし、その間に油で炒め物をするなど
タスク(仕事・課題)が多岐にわたる調理は避けられる傾向にあります。
実際、今回行ったアンケートの中でも
「自炊が減っておかずも一品減った」(64歳・女性)といった回答がありました。
渡辺氏「料理の場面では、吹きこぼしが増えたり、調味料を入れ忘れたりといったことが起きやすい。ダブルタスクが難しくなると、面倒くさいと感じることは徐々にやらなくなっていくため、前述の食事をするとき『箸を使わずスプーンで食べるようになる』といった兆候も現れます」
何事もおっくうがってやる気を失っていくと、異変は目に見えるかたちで顕在化します。
「趣味などをやめてしまうといった抑うつ的な症状や意欲の減退も、代表的な認知症の初期症状。それまで身だしなみを整えていたのが無頓着になり、部屋の整理整頓ができなくなるなどの変化にも注意が必要です」
本誌では認知機能の低下が大きなリスクとなるクルマの運転、
そして認知症以外にも資産流出やネトウヨ化、遅咲き恋愛についても掲載されています。
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