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カビゴンのお腹の上ですやすやと気持ちよさそうに眠るピカチュウのように深く眠ってみたい!
そんなふうに思った人も多いのではないでしょうか。
ある調査によれば日本人は世界でも指折りの睡眠時間が少ない国民。
Tarzan読者に聞いたアンケートでも自分の睡眠に満足していない人が大半という結果でした。
睡眠については考えれば考えるほど疑問が出てきます。
今回Tarzanではそんな疑問をひとつひとつ解決しています!
世界一眠らないニッポン人、今こそ眠りの謎の扉を開け!
ウサギは余裕をかまして居眠りしている間にカメに抜かれてしまうし、
おばあさんと赤ずきの平らげて爆睡中の狼は猟師にお腹をチョキチョキ切られてしまうし…。
意識を失った状態で眠りこけているとろくなことがありません。
反対に、寝る間も惜しんでせっせと頑張った人は必ずや報われる。
もしやそんなふうに思っていないか?というくらいニッポン人は眠りに対する意欲が希薄。
その証拠に世界で一番睡眠時間が短いし、自分の睡眠に満足していない人の方が多数派で
不眠症と疑われる人の数は年々増えていく一方です。
睡眠の大切さは経験上わかっているのに、なぜ人が眠るのかというそもそもの理由は未だ解明されていません。
思い出したように新しい寝具や健康飲料を試してみたりするけれど、果たして快眠に繋がっているのやら、
いまひとつ実感がありません。
人生の3分の1を占めているというのに、謎だらけの眠りの世界。
なぜ眠る?どうしたら眠れる?眠るメリットとはなんでしょうか?
睡眠を基礎から知っていきましょう。
『眠る』と『起きる』は何が違う?

いい気持ちで寝ていたところ、「ねえねえ」とパートナーに揺り起こされる。
おしゃべりに適当に返事をして再び眠りに落ちかける。
するとパートナーにまたまた「ねえねえ」と揺り起こされます。
幸福そうでもあるシーンですが、なんだか気の毒でもあります。
これ一見、外部からの刺激で目を覚ましているように思えますが、厳密にはそうではありません。
覚醒と睡眠のスイッチングは脳の中であらかじめ行われている作業だからです。
覚醒と睡眠の中枢は脳の異なる場所にあります。
覚醒の中枢の在り処は脳幹という場所。
呼吸や心拍など生きていくために必要な機能を維持し、
ドーパミンやセロトニンといった化学物質の総称、モノアミンという神経伝達物質を作り出すところです。
さらに脳幹ではアセチルコリンという物質も作られていてこれらの化学物質が脳の広範囲に伝えられることで人は覚醒します。
パートナーの会話にかろうじて相づちを打てるのは
こうしたモノアミンとアセチルコリンで作動する脳の働きのおかげ。
一方、睡眠の中枢の在り処は脳幹の延長にある視床下部の視索前野という場所。
ここには眠っているときにだけ作動する神経細胞の回路があります。
こちらはGABAという化学物質が作用して働く回路で、覚醒中枢の働きを強力に抑制します。
パートナーに生返事をしながら再び眠りに誘われるのはGABAによって睡眠中枢が出張ってくるからなのです。
睡眠中枢は覚醒中枢を抑え、逆に覚醒中枢は睡眠中枢を抑制するいわばシーソーのような関係。
かくて三たび、シーソーが傾きパートナーに揺り起こされる羽目に。

本誌では、『ヒトはどれくらい眠らずにいられるか?』という高校生の睡眠実験の結果なども詳細に解説されています。
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