《お口のトラブル解決》歯医者さんが解説するオーラルケアの完全ガイド

  • 更新日
  • 有効期限 2024.08.19

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口臭・ムシ歯・歯周病など、口内の悩みはいくつになっても絶えません。

年々、さまざまなオーラルケア用品が発売されてきて、家庭でできる口内ケアの幅が広がっています。

 

今号のMONOQLOでは、歯医者さんが解説するオーラルケアの完全ガイドが特集されています。

 

お口のトラブル解決には
それぞれ適切な道具と対処がある

 

 

お口のトラブルの主な原因は大きく分けて2つ

 

息をしたり、食事をするなど、「口」は生きるために欠かせない器官です。

そのトラブル対策は多くの人にとって気になるところ。

そこでMONOQLO調査班は、口腔トラブルとその対策について専門家に直撃取材しました。

 

まず、口腔トラブルは『細菌による炎症』『力による炎症』の2つに分けられます。

 

神保町タワー歯科・矯正歯科 院長 越智信行先生はこう解説します。

越智先生「最近によるトラブルは、いわゆるムシ歯や歯周病と呼ばれるもの。口腔内にはムシ歯菌や歯周病金などのさまざまな細菌が存在していて、それが食べカスなどを栄養源としてプラーク(歯垢)を作り、歯を溶かしてムシ歯にしたり、歯茎に炎症を起こして歯肉炎や歯周病になります。口臭を引き起こす原因のひとつでもありますね。

もうひとつは、力による炎症です。噛み合わせが悪いと特定の歯に負荷がかかり、歯や歯周組織に悪影響が出る場合があります」

 

基本的に、ムシ歯や歯周病や噛み合わせは、歯科医院による治療が必要になります。

ただ、ムシ歯や歯周病などの『細菌による炎症』については、
市販のアイテムでコントロールすることが可能です。

 

日々の予防でトラブルを回避するのが一番の近道

 

また、ムシ歯や歯周病の対策で最も大切になるのは日々の口腔ケアだとか。

 

「ムシ歯や歯周病の原因となる細菌による炎症のコントロールは、毎日継続して対策することが大切です。その第一歩となるのは歯みがきで、奥歯の隅々までブラシを当てて磨くことが大事です。また、歯ブラシだけでは歯間までは磨くことは難しいので、フロスや歯間ブラシを併用することも必要です」

 

ここで注意したいのが、できるだけ磨き残しがないようにすること。

そのために、適切なアイテム選びも重要です。

 

口臭の主な原因は唾液が乾燥すること

 

ムシ歯以外にも、お口のトラブルで気になるのが『口臭』。

その原因は『病的口臭』『生理的口臭』の2つに大別できます。

 

医療法人慈慶会ほんだ歯科 日本口臭学会 常任理事 本田俊一先生はこう解説します。

 

本田先生「病的口臭はムシ歯や歯周病、その他の病気が原因で発生する口臭。こちらは歯科医院で適切な治療を受けることが必須になります。一方、生理的口臭は誰にでも起こるもので、例えば、空腹時や緊急時などでも発生します。その生理的口臭に強く関係してくるのが『唾液』です」

 

この唾液について知ることが口臭対策では必須なのだそう。

 

本田先生「唾液は抗菌作用があり、口腔内に常在している口臭の原因菌を抑制する働きがあります。唾液が分泌され、口腔内を流れることで清潔な状態を保てるのです。しかし、沈黙や緊張状態で舌を動かさないと唾液の分泌や循環が滞って口腔内が乾燥してしまい、細菌が繁殖することで口臭が発生しやすい状態に。それを防ぐため、唾液分泌のサポートをすることも重要です」

 


 

 

本誌では、歯ブラシや歯磨き粉はもちろん、フロス、舌ブラシ、マウスウォッシュ、
ガム、タブレットなど医師がお勧めするオーラルケア用品が掲載されています。

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