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私たちのあらゆる細胞や思考、メンタル、マインドを、自動的に無理なく修復し調整してくれる重要なタイミングが毎日の睡眠時。
夜なかなか寝付けない、朝起きても疲れが取れない、体のどこかが痛むなど、現代人は深い眠りにフォーカスできていない人々が多いため、それらが積もり積もった結果として様々な症状として現れてくる場合が多いのです。
今号のVeggyでは、自分史上最高の眠りを見つけるために、様々な角度から専門家の方々にお話を伺い、眠りへ促す栄養や対策、さらに快眠へ導くためのヒントが紹介されています。
今記事では、早稲田大学教授・西多昌規先生のインタビューを紹介します。
脳だけでなく体すべてに様々な影響を与える睡眠の知識をアップデート
ーー近年の日本人が直面している睡眠についての問題というのはどういうものがあるのでしょうか?
日本人の平均睡眠時間は下げ止まりの傾向はあるものの、この10年間は国際的にも一番低い状況で、依然として睡眠不足の状態が続いています(別表参照)。
ただ、コロナ禍で変化したことがあるとすれば、世代別では「Z世代の若者については睡眠時間が増加している」というデータがいくつか見られるようになってきました。
この要因については、コロナ禍で外に出る機会が減少して自宅にいる時間が増えたということもありますし、スマホで動画を見ながら寝落ちしてしまっているというケースもあるでしょう。
ただ、彼らの大半はまだ社会には出ていないことも留意しておきたい点です。
一方で生産活動の中心にいる40歳以上60歳未満の世代では、睡眠の重要性が認知された現在においても睡眠時間は相変わらず少ないままという傾向がみられます。
個人の睡眠を軽んじている人がまだまだ多いということは言えるかもしれませんが、総実労働時間が減っているとはいえ、長時間にわたる日々の労働、ーそれはとりわけ都心部における長時間の通勤時間を含むーによって、どうしても睡眠時間がこれ以上は増やせないという方が多いはずです。
さらに、コロナ禍によって定着したリモートワークという名の終わりのない労働も、睡眠に大きな影響を及ぼしています。
クリエイティブ系の仕事でリモートワークをする方などは、資料作成など寝る直前までパソコンに向かって仕事をしているというケースもざらにあるでしょう。
本来休日であるはずの土日でもリモートで仕事をしているとなると、それはもうリモート過重労働と言えます。コロナ禍を経たとはいえ、その名残は今もまだ残っているでしょうから、当然ながら睡眠が犠牲になってしまいます。
メンタルヘルスと睡眠の関係
ーー私たちの雑誌でも昨年「メンタルケア」という特集を組んだことがありましたが、睡眠がメンタルヘルスにもたらす影響の大きさについて教えてください。
私は精神科医として週に一度、メンタルクリニックに勤務していますが、現代人の多くが過剰なストレスを感じながら生活しているのを感じています。
本誌ではさらに、記事の続きがご覧いただけます。
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