がんの早期発見のために人間ドックはケチってはいけない【健康投資をすべき5つの理由】

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幅広いメディアで活躍する慶應技術大学大学院教授の岸博幸さんは、約2年前にがんを告知されました。

DIMEでは、がん発見から治療、病後に至る経験をもとに、予防医療や備えという観点から、働き盛り世代にとって大事なメッセージを贈っています。

 

早期発見のために人間ドックはケチってはいけません

 

体力自慢の仕事型人間が突然がんと宣告された

 

還暦まで大病をしたことがなく、体力に自信もあったという岸 博幸さんが、5年ぶりに人間ドックを受診したのは約2年前のことでした。

 

「その半年前から、最近疲れやすくなったなあ、と感じていたものの、年齢のせいだろうと、気に留めていませんでした。疲れ以外に自覚症状がなく食欲もありましたから。ところが徐々に周囲から顔色が悪いと言われることが増え、自分でもこれはどこかおかしいと、人間ドック専門のクリニックで検査を受けることにしました」

 

人間ドックの血液検査で異常な数値が出たことで大学病院の血液内科で診察を受けることになります。

そこで主治医から血液のがん、多発性骨髄腫だと告げられたといいます。

岸さんの著書『余命10年』には、発見から治療など、がんに罹患した時のことが克明に書かれています。

 

もしもの時に備えておく3つの重要なポイント

 

第一に、病気を早期発見するため、人間ドックの受診をおすすめします。

 

「現代は2人に1人ががんになる可能性がありますから、何より早期発見がベスト。定期的な人間ドックはとても大事ですね。人間ドックといってもピンキリで、以前に受けたものは検査に半日もかからない簡易なコースでした。友人から、検査項目が多く、がんや生活習慣病など様々な病気を細かく検査してくれるところを勧められ、2年前は1泊2日で20万円のコースを受診しました。安くはありませんが、以前に比べると検査の差は歴然で、結果的には正解でした。

多発性骨髄腫は、初期には自覚症状がほとんど出ないため、血液検査などで見つかることが多いといいます。“人間ドックはケチるな”と声を大にして訴えたいですね」

 

続いての提言は医療保険です。

自分は大丈夫とは思わず、補償の手厚い保険に加入することを推します。

 

「最低限の治療であれば、高額療養費制度で対応できるので、民間の保険に加入する必要はないかもしれません。ただ、個室代などは制度の対象外なので、1年で約3ヶ月入院したら、自己負担がすごい額に。

たまたま友人の義理で民間の保険に加入していて、幸いそれですべてカバーできました。それぞれの経済状況はあるにせよ、働き盛りのビジネスパーソンは、一番安心できる保険を選んでおくと、治療中も気が休まると思います」

 

3つめの健康投資が運動で基礎体力をつけておくことだといいます。

 

「造血幹細胞移植をした際、入院期間は6週間かかると言われたのですが、僕は4週間で退院し、その3日後から仕事に復帰しています。私は大学時代からソロクライミングをやっていて、若い頃は毎日1500回スクワットをしていましたし、40代からは格闘技を始めたこともあり、体力には自信があります。これが回復力につながったと思いますね。主治医も話していましたが、体力の有無で、治療の体制や回復力が全然違うそうです。

僕は抗がん剤の副作用も比較的軽く済みました」

 

現在は週に1~2回は皇居をランニングし、チョコザップで最低限の筋力トレーニングを行なっているそう。

 

「とにかく歩くこと。駅や社内で階段を使うことをルーティンにするだけでも基礎体力は上がります。予防医療の観点からも運動で基礎体力をつけるのは重要ですね」

 


 

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