免疫力は夜より昼のほうが高い!?まだまだ知らない『カラダが整う免疫ケア』法

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春めいてきましたが、花粉や黄砂などの外的刺激に加え、年度の変わり目で何かと慌ただしくストレスも溜まりがち…。

バランスを崩したカラダを整えるためにも体内の防御システム『免疫』を維持するケアに注目を。

今号のananでは、カラダが整う、免疫ケアについて特集。

まずは免疫システムの仕組みから学びましょう。

 

私たちのカラダを守る、免疫システムとは?

 

そもそも「免疫」とは何なのでしょうか。

ワクチン科学と免疫学が専門の東京大学教授・石井健先生によると、「ウイルスなど体内に侵入した異物と戦い、カラダを守る能力のこと」。

 

では、免疫はウイルスとどのように戦うのでしょうか。

その仕組み『免疫システム』は、2段階で機能します。

 

「免疫の役割を担うのは、さまざまな『免疫細胞』です。第1部隊として樹状細胞、マクロファージ、好中球などの免疫細胞が、侵入してきた病原体を飲み込み、撃退します。この反応を、“自然免疫”といいます」

 

しかし、病原体を排除しきれなくなると、炎症物質を放出するなどして、ほかの免疫細胞に救援を要請。

 

「さらに、樹状細胞には病原体の情報を第2部隊のT細胞に伝える機能もあります。それをもとにB細胞が特定の病原体に作用する力を持った『抗体』などを作り出して病原体を排除。この反応が“獲得免疫”です。撃退後は、B細胞に病原体の情報が記憶され、抵抗力を得ることで、同じ病気にかかりにくくなります」

 

何気なく使っている言葉『免疫力』に迫る

 

 

漠然と、カラダにいいものだとは思っていながらも、その定義とは?

知っておきたいポイントから、免疫力を解き明かします。

 

免疫力知識(1)免疫力は3つのシステムの総合力

 

免疫とは、病原体からカラダを守る能力のこと。

それに“力”のついた“免疫力”は何を指すのでしょうか。

 

「免疫は、さまざまな器官と連携してカラダを守っています。それらを円滑に機能さえるための総合的な力が、免疫力といえるでしょう。それを支えるシステムが、“免疫力”、“内分泌系”、“自律神経系”の3つ。これらのバランスが崩れると免疫力が弱まり、病気にかかりやすくなってしまいます」

 

免疫力知識(2)免疫力は筋トレとは違う

 

免疫力には個人差があるといいます。

 

「例えば、筋トレをするほど筋肉は鍛えられますが、免疫力はそうではありません。いくら免疫力をバランスよく整えても、自分に不利な病原体が体内に侵入すると撃退できずに罹患してしまいます。人それぞれ不利、有利な病原体が異なるのは、人類が滅亡しないための宿命。免疫力を整える際にも人と同じではなく、自分に合った方法を見つけることが重要です」

 

免疫力知識(3)免疫力は一日の中でも変化する

 

最近の研究で、時間帯により免疫力の変動があることが明らかに。

 

「それには3つのシステムが関わっていますが、最も影響しているのは自律神経系。交感神経が優位になると、リンパ節の中に免疫細胞がとどまり、結果として増加。免疫力が高まります。交感神経は活動時に優位になることから、免疫力は夜より昼のほうが高いといえるでしょう。病原体には活動時に遭遇することが多いため、理に適っています」

 


 

 

本誌では、さらに免疫ケアについて掲載されています。

 

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