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2026-04-28 発売号 (2026年5月5日・12日合併号)
戦争でも宗教が気になる存在に。
ニューズウィーク日本版では、ニュースが分かる世界宗教入門を特集。
三大宗教について、気になる内容をピックアップしました。
イラン戦争は、厳密には宗教戦争ではない。
とはいえ、この戦争やパレスチナ自治区ガザとイスラエルの武力衝突、アメリカ国内を分断する文化戦争と、宗教の存在は切り離せません。
本特集では、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教をカギに世界情勢を読み解きつつ、この三大一神教の基礎を解説します。
戦争と世界宗教
アメリカのトランプ政権で国防長官の職にあるピート・ヘグセスは、キリスト教的なメッセージを表現したタトゥーを、いくつも体に彫っていることで知られる人物です。
右上腕にあるのは「デウス・ウルト」という文字。
「神がそれを望まれる」という意味のラテン語です。
中世にキリスト教の十字軍がイスラム教徒との戦いに向かう際、スローガンとして用いた言葉でもあります。
こうした人物像を考えると意外な話ではないかもしれないが、ヘグセスは3月25日に国防総省内で主催した礼拝の会で聖書の言葉を引用して、イランとの戦争に言及しました。
敵の「歯を砕いてください」と神に祈り、「慈悲に値しない」「邪悪な」敵を殺し、「永遠の地獄」に送るよう求めました。
要するに、ヘグセスにとってこの戦争は「聖戦」なのです。
アメリカおよびイスラエルとイランの戦争は、第一義的には宗教をめぐる戦争ではありません。
しかし、当事国の指導者たちは宗教を使って、自らの行動を正当化しようとしています。
三大宗教

キリスト教
ユダヤ教の信仰を土台に、イエスが神の愛と隣人愛を説いたのが始まりとされる一神教。聖典は旧約・新約聖書で、世界の始まりを全知全能の神による天地創造の物語に求め、人間は神に似せて作られた特別な存在と位置付ける。イエスを救い主と信じ、その死と復活により全人類の生まれながらの原罪が赦されると説く。多くの教派に分かれ、信者数は世界最多。
イスラム教
7世紀、一介の商人だったムハンマドが預言者に選ばれ、唯一神アラーの啓示を伝えてイスラム教が生まれた。聖典コーランの教えは多岐にわたるが、特にムスリムが信じるべき6つの信仰箇条「六信」、実践すべき5つの義務「五行」から構成される六信五行は絶対的で、神や来世の存在の信仰、礼拝や断食の義務などが含まれる。
ユダヤ教
紀元前20〜18世紀頃、神がユダヤ民族の祖と呼ばれるアブラハムを召命し、子孫の繁栄とカナンの地(現イスラエル)を約束したことが、ユダヤ信仰の始まりと考えられる。神が啓示した律法「トーラー」の学習と、安息日や食事規定など613あるといわれる戒律の遵守に重きを置き、ユダヤ教徒はシナゴーグ(ユダヤ教会堂)に通い1年かけてトーラー全体を読む。
世界の宗教についてのお話はまだまだ続きます。ぜひ、本誌でご覧ください。
本誌では他にも、イラン戦争でインサイダー疑惑なども紹介されています。
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