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朝井リョウ・特別寄稿
「時間をかけてでも本を読む意義とは、なんだろうか?」
デビュー当時からベストセラー作家として活躍する朝井リョウ氏。 企業からの依頼で「物語」を紡ぐ仕事も多く手がける彼が、 いま改めて物語がもつ力や読書の意義について考えを綴りました。
私自身、読書は効率が悪いと思っている。だけどなぜ読書をするかというと、単純に読書が好きなのはもちろん、そもそも「効率が悪い」ことを悪いことだと捉えていないからだ(おそらくそれは私が”小説家”という効率を度外視した職に就いていることに起因している)。この寄稿で書かれているのは、『読書の意義』について。
最近、社会が大きく変化する中で、自分とは違う誰かの主張に触れる機会がとても増えた。新型コロナウイルスにまつわることはもちろん、ジェンダー格差やアメリカにおける黒人差別反対をめぐるBLM運動、香港の国家安全維持法の問題など、自分の了見の狭さを思い知らされることばかりだ。その中で自分を脅かすような主張、自分にとって不都合な意見に触れると、正直、耳を塞いでしまいたくなる。それらの主張に強い拒否感を示してしまいそうになる。だけどそんな時こそ、それらの主張が生み出された視点を自分に搭載したい。どんな風に世界を見つめてきた人たちが発した言葉なのかをまず、考えたい。それは痛みを伴う行為だが、読書はそのトレーニングになり得るものだと思う。本を開くことで、そこには自分と違う誰かの視点があります。 いろんな思考を持ち、社会や世界を見つめると、より違う景色が見えてくる。 朝井リョウ氏は”感情を表す言葉”でまだ見つけていない言葉があると言います。 「もっと世界を見つめる視点を増やしたい、自分の視点を書き表す言葉の解像度を高めたい」 この言葉がとても刺さりました。 読書についての意義を本誌にて全文お読みいただけます。
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