
PRESIDENT(プレジデント)
「脳とやる気スイッチ」に一瞬で火をつける方法
“集中力が高い人は、脳の機能が高度に発達している人” そのように考えて、脳を鍛える方法を知りたいと願う人は多いかもしれませんが これはそもそも前提が間違っている、と 脳科学者の中野信子先生が解説しています。 脳科学の観点でいうと、集中力の高い状態は脳が活発に動いているどころか、 逆に一部の機能が鈍っている状態だそうです。 何かに没入しているのは、人間にとって非常に不自然な状態だそうで、 なぜなら自分の命を脅かすような危険に気付きにくくなるから。 ゲームに夢中になっていて、ボヤが起きて焦げ臭いにおいがしているのに気づかない、など。少し睡眠不足だったり、ほろ酔い加減だったりするときのほうが作業がサクサクと 進んだ経験はないでしょうか。 本来ならパフォーマンスを落とすはずの状態で集中力が高まるのは DLPFC(背外側前頭前野)という部位の機能が鈍っているからだそうです。 生命の維持を最優先に考える生命体にとっては DLPFCの機能が落ちている時の方が特異でミステリーな状態。 人間は、脳が正常に働いているからこそ、仕事中や勉強中に他のことが気になってしまう、 ということでした。
それでも、「集中力が必要なんだ!」という時の解決策は、 脳がマルチタスク処理をしようとしてもできない環境、 ディストラクター(気を散らせるもの)がない環境をつくることだそうです。 ・机の上は片付けてすっきりとさせておく ・本や漫画、家族の写真も置かない 仕事に取り掛かる前にやると、そのときに脳に情報が入って集中できないので できれば仕事に取り掛かるよりもずっと前に片付けるか 最初から置かず、すっきりした状態を継続させることがよさそうですね。 本誌ではさらに詳しい解説が紹介されています。 集中力を上げたい方、やる気スイッチをオンにしたい方はこちらからお読みください。
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