
COURRiER Japon(クーリエ・ジャポン)[電子書籍パッケージ版]
史上最凶にカオスだった九龍城砦を、
建築家やSF作家が評価するのはなぜか
かつて香港で大きな存在感を放っていたスラム街、九龍城砦。 1993年に解体されてからおよそ27年が経ちますが、その不気味な魅力は今なお大勢の心をとらえて離しません。 まるで1つの建物のような不思議な街のつくり、法も秩序もない住民たちの暮らし。 その背景にはどんな歴史があり、どのような生活が営まれていたのでしょうか。 そして何より、すでにないスラム街がなぜ今も人を引きつけるのでしょうか。 クーリエ・ジャポンでは写真家グレッグ・ジラードが撮影した当時の風景とともに その秘密を紹介しています。
14階建てや10階建てのビル350棟の中には8500の施設があり、 1万700世帯、3万3000人以上が住んでいます。 そこを担当する郵便配達員はたったひとりだそう。
細く、背の高い高層ビルはすし詰め状態で並んでおり、
あまりにもぎっちりと並んでいたため、全体がひとつの巨大な構造物のように見えます。
形も高さも建築資材も統一されていません。
配線やケーブルが建物の表面をびっしり覆います。
それは屋上にあるテレビアンテナの林へと垂直に走るか、
まるで建物の塊をまるっとくるむ無数の黒い紐のごとく水平にのびます。
この都市にいったん足を踏み入れれば、日の光は見えません。 狭い路地がたくさんあり、そのほとんどは3メートルにも届かない狭さ。 窓から投げ捨てられたゴミがビルの間に張られたワイヤーネットに引っかかり 堆積した結果、そのしたがトンネルとなったものもあります。 数千の金属やプラスチックの水道管が壁と天井を走り、 どれもだいたい水漏れで腐食しています。 路地に絶え間なく降りつづける水滴対策として郵便配達員にとって帽子は標準装備の一部。 住人の多くは傘をさして歩きます。
エリアごとに特色が違う無秩序な社会が存在しています。
子どもたちはアンテナ配線が張り巡らされている屋上で遊んでいる写真も
なかなか衝撃的ですね。
建築家やSF作家が評価する理由について、 興味深い九龍城砦の特集本文はこちらからお読みいただけます。
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