【心と体を鍛える静寂な時間】静かに過ごす時間が、必要です。

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私たちには、静かに過ごす時間が、必要です。

 

先行きの見えない不安、制限される行動、あふれるネット情報、忍び寄るSNS疲れ……。

なんだかこのところ、心がザワついてリラックスできていない、と感じている人もいるのではないでしょうか。
 

今回の&Premiumでは、物理的な静かさだけではなく、精神的にも安らかで心地のいい時間のつくり方を紹介しています

モヤモヤから自身を解放する静かな時間をしっかり確保して、
心身のバランスをとっている人たちの過ごし方をピックアップします。

 

早朝に寺で坐禅をする/加山幹子(書家)

 

 

 

書家の加山幹子さんが以前から興味のあった坐禅に通うことにしたのは
「厭離庵(えんりあん)」との出合いが決め手だったといいます。

 

庭には多くの植物が植えられており、ご住職の玄果さんによって丁寧に手入れされてますが
野趣ある雰囲気が漂っています。

聞けば、藤原定家の山荘だった頃から今に至るまでの歳月に思いを馳せるのを防げぬように心がけをしているとのこと。

そういった気遣いで仕立てられた庭に、まず惹かれたそうです。

 

坐禅が行われるのは毎週月曜日の早朝。週の始まりのいいスイッチです。

加山さんにとっての坐禅は自転車で家を出るときからが始まり。

途中で坂を3つくらい超える中で、登っているときの苦しさで自分の状態がわかり、
日に日に変わる太陽の登り具合を見るのも気持ちがいいといいます。

 
「茶室へ向かう露地は外の穢れを祓う役割を持ちますが、私にとって行き帰りの道は片道40分の長い長い露地のようなもの。今の自分を測る時間ですね」

 

本堂に皆が集まると、まずは玄果さんが点てる抹茶をいただきます。

五感への刺激を受けながら静かし座ることで、感覚が研ぎ澄まされゆくのを感じます。

 

ふと静かに感じる瞬間に自然と集中しているtことに気づく。

五感で敏感に感じるのと同時に、敏感と鈍感の調整が身に付くのでしょうか。

律することでもたらされる、癒しを手に入れる時間です。

 

自宅の庭のテントサウナで整う/関田四季(固形洗剤ミスターQストア 代表)

 

 

 

関田さんが友人に勧められて昨年からハマっているというサウナ

熱々に体を温め、一気に水風呂で冷やし、外気に当たりながらディープリラックス状態を味わいます。

この気持ちよさが最高で、家族であちこちのサウナ施設に行くようになったそうです。

 

しかしコロナ禍で遠出がしにくくなり、
有名なサウナ施設は待ち時間が出るほどの人気でなかなかゆっくり楽しめません。

どうしようかと思っていたときに出合ったのが、テントサウナでした。

自宅の庭に設置できる大きさでシンプルな見た目もよく、
これなら好きなときにいつでも入れる!と夫と即決した、という関田さん。

 

最近は金曜の夜にセッティングし、土日にテントサウナを満喫するのが週末の定番です。

人でぎゅうぎゅう詰めになることもなく、自分のペースでロウリュもできる。

テレビも携帯電話もないほの暗い空間で、ただひたすら薪が燃える音を聞きながら体をじっくり温め、
外に出て自然の風に当たっているだけで気持ちが和らぐそうです。


 

本誌ではいろんなスタイルの心地のいい時間の過ごし方が紹介されています。
古楽器を演奏したり、太極拳をする方も。

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