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50代男性の2人にひとりが『友だちはいない』と回答されたSPA!のWebアンケート。
コロナ禍において、孤独は世界的な社会問題として注目されています。
昨年2月、日本でも孤独・孤立対策担当大臣が任命されました。
果たして、2人にひとりが『友だちがいない』という状況をどのように評価すべきなのでしょうか。
孤独は「皮膚の下に入る」といわれるほど
ストレスになり心身に影響を及ぼす
健康社会学者の河合薫氏の分析はこうです。
「バブル期入社で当時“新人類”ともてはやされた今の50代は、急激なパラダイムシフトに晒されながらも、最も適応できていない世代。
会社では24時間働けますか?と煽られ、家庭でも昭和のお父さん世代には求められなかったマイホームパパを理想とされ、友だちをつくる暇などなかったというのが実情でしょう。
それなのに、そのツケがこれから回ってくるかわいそうな世代です」
実際、アンケートでも『友だちが減った理由』として
『仕事が忙しくプライベートの時間がなかった』という回答は多いそうです。
「今年の正月に自分宛の年賀状があるのか久しぶりに確認したら、近所の整骨院から届いたDM一通だけでした。30代の頃は地元の友達から子どもの写真付きはがきが届いていた記憶もあるのに……これが仕事に打ち込んできた結果かと思うと、愕然としました」
(51歳・メーカー)
興味深いのは物理的な理由以上に
『一人のほうが楽』、『人間関係が煩わしい』と、自分から友人と距離を置くことが多いこと。
しかし河合薫氏は、そこにこそ落とし穴があると言います。
「日本は孤独を美徳とする風潮がありますが、孤独が及ぼす影響は“皮膚の下に入る”といわれるほど、ストレスとなり心身に影響を及ぼします。孤独を起点に大病を招く因果関係も明らかになっています」
退職後に友人が激減!50代で友だちゼロの喪失感
証券会社を定年まで勤めあげ、経済コラムニストとして活躍する大江英樹氏も
「50代友だちゼロ」の喪失感を実感した一人。
「50代は仕事ばかりで、プライベートの友人はほぼゼロ。当時はそれで満足していたのですが、役職定年直後、メールや飲み会の数が激減し『必要とされてない』と痛感しました。退職後、経済評論家としてなじみの仕事関係者に売り込みに行くも、玄関先であしらわれるだけ。つくづく『自分は会社の肩書で生きてきたんだ』と恥ずかしかったです」
ここで大江氏は一念発起し、新しい趣味を始めるなど交友を広げ、孤独を意識的に回避。
「仕事関係の人は、定年後交流がなくなる。なるべく早い段階でプライベートな友だちをつくらないと孤独な老後一直線です」
社会との関わりが無縁では、幸福を得られない
早い段階でプライベートな友だちを作らないと…とはいってもすぐには作れないですし、
アンケートでは8割近くの人が『友だちがいなくても不安はない』という結果も出ています。
しかし、この回答結果に河合氏は『人間として未熟で危険な考え』といいます。
「人間は環境につくられる生き物。社会との関わりが無縁では、幸福を得られません。2000年代に入り孤独に関する研究は急増し、孤独が精神的な面だけでなく心臓病や脳卒中、がんのリスクになり、早死にに繋がることもわかってきた。
特に健康に影響する要因として、若年機と老年期は人間関係の“広さ”、30代から60代の壮年期から中年期には人間関係の“質”が求められます。
たった一人でもいいので、家族以外に心の距離感の近い親密な友だちをつくってほしい。それができないようでは、あらゆるリスクに身を晒すことになりかねない」
本誌では、『友だちゼロ』の環境が人生を蝕む実態について掲載されています。
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