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花を飾る、緑と暮らす。
そもそも人はなぜ、花や草木を愛でるのでしょうか。
ただ、美しいから、かわいから、だけではないように思えます。
植物に接することで得られる、自分の内面へのポジティブな作用を感じる人は少なくありません。
花や葉から発せられる天然の色、匂い、湿度は、眠っていたプリミナティブな感覚を目覚めさせてくれます。
植物の世話をすると、その成長を細胞一つひとつのチカラとして感じることもあり、
気温や空気の流れにも敏感になります。
今回の@Premiumは、花を飾ること、植物を育てることを楽しみ、心地よく過ごしている人たちを特集しています。
その中から、花を愛でている人たちの花の飾り方を紹介します。
アンティークショップバイヤー・山端朱美さん
一種の花で彩られた、アンティークの器の数々

職業柄、寝室にも食器棚を置くほどにアンティークの器で溢れている、山端朱美さんの自宅。
パリ好きが高じ、今の仕事を選んだそうで、暮らしの中でもアンティークの器を見ていたい、触れていたいといいます。
でも飾るだけではもったいなくて、使い道を探るうちに花を生けることが日課になりました。
「その日に生けたい器と相性のいい花を探しに花屋に向かうんです。たとえばムスティエ焼のピッチャーには白肌が映えるブルーフレングランスという品種の紫のスイートピーを。持ち手が隠れてしまわないよう、左向きにしてまとめやすいものを選びました。
窓辺のビストログラスには原種の黄色いチューリップ、キャンドルホルダーにはマーガレット……」
ひとつの器に同じ花だけをまとめ、部屋のあちこちに飾って、
どれも時間が経過すれば茎を切り、長さに合う器へと移していきます。
わずかに茎を残した白い小花のアリウムは、ピッチャー前の水盤に見立てた浅い小皿に浮かべます。
「薬局で使うハーブや軟膏入れ、菓子店のボンボン入れ、トリュフオイルやピクルスの保存瓶、スーピエール(スープ専用の器)やソーシエール(マスタード専用の器)など、
本来用途は別ですが、“入れ物”なのでどれも花が似合います。器が変われば同じ花もまた違って見える。最後の最後まで見つめていられるんです」
器の数だけ、花を生ける楽しみがあるようです。
ヘアスタイリスト・shucoさん
自分の今の気持ちを、花の色に託す

shucoさんが選ぶのは、ハッキリとした色の花。
北欧家具を軸にした落ち着いた部屋に彩りを添える感覚で、その時々で気に入った色の花を生けています。
「先週までラブリーなピンク色のチューリップが置かれていたダイニングテーブルの上には、今は元気いっぱいのオレンジと白のポピーを。自分を鼓舞したいときはだいたい暖色系。私の場合、洋服ではこんなにコロコロ色を変えられないタイプなので、花は唯一、美意識を解放できる存在なんです」
行ける花器は、花の色が映えるガラス製のものがほとんど。
プレーンすぎず、少し変わったデザインのものを蚤の市やメルカリなどで見つけています。
「買ってきた花をどの花器に生けるか、それを考えるところからもう楽しい。花は“命”のあるものだから、飾った後も見るたびに表情を変えてくれる。つぼみが開いたり、日光を求めて向きを変えたり、好き放題に茎をくねらせたり……。徐々に垂れ下がって、花弁を散らす瞬間まで美しく、また儚い。命の移ろいを観察するのも、花の楽しさ」
花の変化に合わせて飾る場所を変えると、まだ見ぬ新しい表情に出合えるといいます。
「シャキッとしているときは、腰高の棚の上に。垂れ下がったら高い場所へ移すと、花と目が合う。オブジェのように扱うのではなく、コミュニケーションする相手として向き合うと、生活を共有する友のように見えて、愛着がさらに湧いてきます」
本誌ではさらに、アロマセラピスト、シンガーソングライター、アートディレクターなど
幅広い職種の方達による花の飾り方が紹介されています。
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