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「恥の多い生涯を送ってきました」とは太宰治『人間失格』の一節でありますが、
人生を振り返ると誰しも『恥』とまではいかなくても、
「やり直せるならやり直したい」
「できるならばなくしてしまいたい」
という経験はあるのではないでしょうか。
PRESIDENTでは、50代以上のプレジデントオンライン会員の約600人に『人生の後悔』に関するアンケートを実施し、
自分の人生をかけて向き合ってきたのに、結局は「いらなかった」「やらなければよかった」と
実感したリアルなエピソードが公開されています。
出世という病に取りつかれた男の末路

アンケートによると、人生の後悔ベスト5はこういう結果となりました。
1位 出世競争(30%)
2位 受験戦争(19%)
3位 結婚(16%)
4位 恋愛(14%)
5位 キャリア形成(8%)
「卑怯な上司の下に配属されてしまったのが、運の尽きでした」
そう語るのはアンケートの回答者で、かつては広告代理店に勤めていた深澤敏朗さん(60代・仮名)です。
「出世をずっとチラつかされて、ひたすら仕事を押し付けられていました。当時は30代前半で、同期もぼちぼち管理職に昇進しはじめていたタイミング。自分もここで一生懸命に仕事をこなせば、評価されて出世のチャンスを掴めると思い込み、朝から晩までがむしゃらに働きました」
しかし結局深澤さんは管理職になる目標は叶いませんでした。
よくある話ですが、深澤さんの実績も上司が自分の手柄にしてしまっていました。
「当時は自分の上司がそんな卑怯なことをするとは夢にも思わなかったんです。いつまでも昇進を先延ばしにされ続け、最終的にその会社は辞めました。今思えば、ちゃんと僕に上司を見る目があったなら、正当に評価をしてくれないとわかった時点で、異動や転職するなど次のチャンスを掴めばよかった。ただただ上司の私腹を肥やすために“サービス”してあげていた、あの時間は無駄でした」
幸いにも、その後深澤さんは大手広告代理店へ転職し、収入も増えました。
「上司に利用されていたものの、その業務を通して実力がついてキャリアアップできた……そう自分に言い聞かせることで、あの時間は無駄じゃなかったと自己暗示をかけています。それでも、貴重な30代の時間をなげうってしまったという後悔は残りますけどね」
本誌では無駄の多い人生だったと話す方達のエピソードや、人生の後悔を生んでしまった原因なども語られています。
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