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『ウェルビーイング』という言葉をご存じですか?
慶應義塾大大学院教授の前野隆司先生によると、ウェルビーイングとは以下の3つだといいます。
・身体的、精神的、社会的に満たされた状態
・地球規模でより良い社会をつくるという意識
・勝ち負けにこだわりすぎず自分らしさを大事に
幸せ、健康、福祉の追求が社会や企業にとって非常に大事なテーマとなっている今、
その本質を研究する第一人者が解説しています。
ウェルビーイングな人
ウェルビーイングという言葉が初めて登場したのは1948年に設立された世界保健機関(WHO)の憲章の中でした。
健康な体を持ち、心豊かに生きている人は、やる気とチャレンジ精神に満ち、
他人への思いやりや繋がりを大切にし、理念や夢に賛同する心を持っています。
そういった人は利己主義や個人主義に陥らず、他人の幸福や利益を大切に考える利他の精神に貫かれてもいます。
そういう人こそ、ウェルビーイングという生き方を実践できているといえるでしょう。
ウェルビーイングな社会
なぜ今、ウェルビーイングが大事だと考えられているのでしょうか。
それは私たち人類が現在、大きな転換期に立っているからです。
世界各地のテロやパンデミック、大災害や環境破壊、富の一極集中とその歪みなど多くの問題を抱えています。
一方で、現代社会はテクノロジーの発達などによりすべての国と地域がグローバルにつながり、
互いに影響を与え合っています。
今の世の中はそういったさまざまな要因により、中心が希薄化している状態です。
これまで確かで強固な価値とされてきた民主主義や資本主義、成長主義や個人主義などに、
ほころびが生じているのです。
そんなカオス状態の中で人々はどう生きていけばいいのか。
どうずれば幸福になれるのか。
どのように社会や世界と向き合うべきか。
そんな現代の切実な悩みに対する答えを、ウェルビーイングは提示してくれています。
本誌では幸福学、脳科学、医学、公衆衛生学や統計学など
さまざまな視点からウェルビーイングについて解説しています。
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